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ポンコツ冒険者・リリアのダンジョン探索記  作者: 魔神 英雄


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『ダンジョンは笑う』

第一章 冒険者リリアの朝

リリア・グレインは二十歳そこそこの女冒険者だ。金髪を三つ編みにまとめ、革鎧を着込んでいるが、顔立ちはどこか庶民的で、酒場の給仕娘と間違われることもしばしば。  「今日こそは大金を稼いでやる!」  そう叫んで宿を飛び出した彼女の目的は、街外れにある古代遺跡のダンジョン。噂によれば、そこには王国を揺るがすほどの秘宝が眠っているらしい。だが同時に、冒険者たちの財布を揺るがすほどの危険も眠っている。


第二章 ダンジョン入口での大失敗

入口に立ったリリアは、勇ましく剣を抜いた。だが次の瞬間、足を滑らせて石段を転げ落ちる。  「ぎゃああああ!」  鎧の金具がガチャガチャ鳴り響き、まるで壊れた楽器のよう。幸い怪我はなかったが、最初の敵は自分のドジだった。  「……これも試練の一つってことで!」  強引にポジティブに変換するのが、彼女の長所であり短所である。


第三章 スライムとの死闘(?)

最初に現れたのは青いスライム。ぷるぷる震えながら近づいてくる。  「ふふん、こんなの楽勝!」  リリアは剣を振り下ろした。……が、スライムは見事に剣を飲み込み、剣先がぷるぷると内部で泳いでいる。  「ちょ、返せ! 私の剣返せ!」  必死に引っ張るリリア。スライムは逆に彼女を引きずり回す。まるで犬の散歩だ。  最終的に、リリアはスライムを壁に叩きつけて勝利した。剣はぬるぬるになったが、本人は妙に誇らしげだった。  「ふふ、これが冒険者の戦い方よ!」


第四章 宝箱と罠

奥へ進むと、黄金に輝く宝箱が鎮座していた。  「きたぁぁぁ! 大金ゲット!」  リリアは勢いよく蓋を開ける。……直後、顔面にパイが飛び出した。  「……え?」  罠の仕掛けは、なぜかクリームパイ。顔を真っ白にしたリリアは、しばし呆然とした後、爆笑した。  「誰よこんな罠仕掛けたの! センスありすぎでしょ!」  宝箱の中身は小さな銀貨袋。大金には程遠いが、笑いのネタには十分だった。


第五章 ボス戦

最深部には巨大なオークが待ち構えていた。筋肉隆々、棍棒を振り回す姿は迫力満点。  「ここで勝てば一流冒険者!」  リリアは突撃した。だがオークの一撃で吹っ飛び、壁にめり込む。  「ぐえっ……でもまだいける!」  彼女は壁から抜け出し、オークの足元に転がっていたバナナの皮を拾った。  「必殺! すべり攻撃!」  オークの足元に皮を投げると、見事に滑って転倒。棍棒が自分の頭に直撃し、オークは気絶した。  「勝った……のかな?」  勝利の形はどうあれ、勝ちは勝ちだ。


第六章 秘宝の正体

オークの背後にあったのは、輝く宝石の山。リリアは目を輝かせた。  「これで一生遊んで暮らせる!」  だが宝石を一つ手に取ると、突然しゃべり出した。  「おい、人間! 勝手に持ち出すな!」  宝石は古代の魔導士の魂が封じられた魔石だった。リリアは慌てて袋に詰め込み、出口へ走る。  「うわー! しゃべる宝石とか聞いてない!」


第七章 帰還と酒場

街へ戻ったリリアは、酒場で戦利品を披露した。  「見て! しゃべる宝石!」  宝石は酒場の客に説教を始め、場は大混乱。だが笑い声が絶えなかった。  「まあ……これも冒険の成果ってことで!」  リリアは豪快に笑い、次の冒険に思いを馳せるのだった。

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