表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/360

8.氷属性魔法①

本日投稿二話中一話目

 最近はMP枯渇状態になれる事が少なくなっていた、毎日一回だけだった。


 常にお母さんやメイドのリーナさんが部屋にいるし、午後からお姉さんが遊びに来るからだ。


 朝起きた俺は今日も窓の外を眺めた。


 外の広い庭には剣術指南の先生とお兄さん達、お姉さんが稽古を受けていた。


 今住んでいる街はエドイルラという街で、日本と同じく四季があった。


 今は夏で、外はとても暑く歩くだけで汗をかく程に暑かった。



 そんなお姉さん達は将来王国騎士になれるよう懸命に稽古を重ねていた。


 どうにかお姉さん達の稽古を手伝う事は出来ないのだろうかというのが最近の悩みだ。


 前世で暑かった日の事を思い出してみると、扇風機を使っていた事を思い出した。


 冷たい風を魔法で出す事が出来れば扇風機の代わりに使えそうだ。


 さっそくお母さんに聞いてみる事にした。


「リーナさん、おかあさんに会いたいの」


「クロウ様、奥様はリビングにいらっしゃるはずですね、リビングまで参りましょう」


 メイドのリーナさんと一緒にリビングに来たらお母さんがいた。


「あかあさん~」


「あら、クロウ、おはよう」


「おかあさん、おはよーございます、一つ聞きたい事があります!」


 スキル『言語能力』によって言葉は流暢に話せるようになった。


「聞きたい事? いいわよ、どうしたの?」


「えっと……冷たい風を出す魔法ってありますか?」


「ん? 冷たい風……を出す? ……??」


 どうやら扇風機のイメージを上手く伝えられないようだ。


「冷たい風かはおいといて、冷たい魔法というのならそれは『氷属性魔法』とかかしら」


 氷属性魔法??



 [氷属性魔法] - 上級属性魔法の一種、下級属性魔法の水属性魔法と風属性魔法の合成属性魔法。高火力、広範囲の攻撃系統魔法。



 《天の声》さんありがとう!しかし、氷属性魔法か……。


「おかあさん、『氷属性魔法』ってどうしたら使えますか?」


「そうね……『氷属性魔法』はね、凄く特別な魔法だから簡単には使えないわよ?」


 そうか……《天の声》さんからも上級属性魔法って言ってたし、今唯一使える『ヒール』は下級魔法だしな。


「『氷属性魔法』はね、必ず『水属性魔法』と『風属性魔法』が使える人だけが覚えられると言われているの、だから『氷属性魔法』を覚えたいのなら最初は『水属性魔法』と『風属性魔法』を覚えなくちゃね」


 水属性と風属性の魔法からか……。


「それで、クロウ? どうして『氷属性魔法』を覚えたいの?」


「えっと……その……お姉さん達が外で暑そうだから、涼しくしてあげたくて……」




 ◇




 ◆フローラ・エクシア◆


 三男のクロウちゃんが最近普通に接して来てくれるようになったわ。


 今日は珍しく「冷たい風を出す魔法を知りたい」と言ってきた。


 冷たい風がどんな意味かはわからなかったけど、冷たいと言うのなら『氷属性魔法』かなと説明してあげた。


 そして何故覚えたいのか聞いたら、


 「えっと……その……お姉さん達が外で暑そうだから、涼しくしてあげたくて……」


 って恥ずかしそうに話した。


 あぁぁぁ! 私の息子! 何て可愛いの! お兄さん達が暑い外で稽古を頑張っているのを見ていたのね。


 愛おしくて直ぐ息子をぎゅっとしてしまった。


「お……おかあしゃん、く……くるしゅい……」


 し……しまった、あまりの可愛さに強く抱きして過ぎてしまったわね。


 少し顔が赤くなっている息子を更に愛おしく思ってしまった。


「おかあさん、ぼくおねがいがあります」


 まだまだ照れながらお願いをして来る息子、もう目に入れても痛くないくらいに愛おしいわ。


「何でも言って頂戴! お母さんに出来る事なら何でもしてあげるわ!」


 これはなかなか腕がなるわね!


「水属性魔法と風属性魔法をみてみたいです」


「魔法を見てみたいのね、分かったけど、見てみるだけでいいの?」


「はい! みてみるだけでいいです!」


 やけに目をキラキラさせながらそう答える息子がまた愛おしいですわね。


「それにしても、クロウちゃんは魔法使いになりたいの?」


「はい! まほうたのしいのです!」


「そうか! 楽しいのは……良いこ……と……?? ん? 楽しい?」


 二歳ですし、まだ言葉が拙いだけなのかも知れないわね。


 兎に角直ぐに水と風の魔法使いを手配しなくては。


「サディス! 水属性魔法使いと風属性魔法使いを手配して頂戴! 出来る限り早くよ」


 後ろに控えていた執事のサディスに手配を頼んだ。


「はっ、かしこまりました、お嬢様」


 この執事サディスは、私が幼い頃から執事をしてくれている、結婚してエクシア家に来た時も付いてきてくれた人の一人だ。


 サディスは直ぐ魔法使い達を手配に行ったのだった。





 名前 クロウティア・エクシア

 年齢 2歳(男)

 種族 人族(幼)

 職能 未開花

 レベル 1

 HP 5/5 ×1

 MP 352/352 ×1

 力 10×0.1=1

 素早さ 10×0.1=1

 器用さ 10×0.1=1

 耐性 10×0.1=1

 魔力 10×0.1=1

 精神 10×0.1=1


 [レジェンドスキル] #&$% 、#!$&

 [魔法系統スキル] 下級回復魔法

 [スキル] 痛覚軽減レベル10,感情無効,言語能力,魔法強化レベル1,睡眠耐性レベル9

 [技] なし

異世界チートの始まり始まり


執事はセバスチャンと名付けるべきか悩みましたが、違う名前にしました。

執事と言えばセバスチャン…安直ですけどそう言うイメージがあります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ