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14.練習

 無事誕生日が終わり、職能も開花して沢山のスキルを獲得出来た。


 今日はそのスキルを試してみる事にした。


 お姉ちゃんは今日から午前午後と稽古を頑張るとの事で、しばらく遊べる時間はないという。


 お母さんとお父さんからこれからの時間は自由に過ごして良いと言われたが、四年後のお姉ちゃんの誕生日後から二年間家庭教師による勉強があるそうで、それに一緒に参加する事になった。


 グランセイル王国では十二歳になると学園に入ることになっていて、それに向けて貴族としての常識や習い事を習うそう。


 あと四年間はどんな過ごし方をしても良いと両親から言われた。


 なので、今日から魔法練習していこうと思う。




 早速屋敷の魔法訓練所へ来た。


 先ずは補正とスキルで上がったステータスの確認を行う。



 最初は力の確認だ、土魔法で作った野球ボールサイズの土玉を思いっきり壁に投げてみた。


 ドガーーーーン


 うん、昨日の時点では力が一しか無かったから全然音が無かったけど、今日はなかなかの音がした。


 これで力百しかないから一千とかあるともっと強いのか。


 『剣聖』のお姉ちゃんなら凄まじい火力になりそうだ。



 次は素早さの確認だ。


 思いっきり走ってみた。


 身体がとても軽く感じ、動いている間の周りの景色の動きも速かった。



 次は器用さを試そう。


 土属性魔法で土剣を作って振り回してみた。


 以前は重さも相まって振り回すのにどこか硬かったところが、今はとても軽々と振り回せるようになっていた、こういう武器の扱いは器用さが大事だそうだ。



 次は耐性を試したいんだけど、試す方法がないのでこちらは無しだ。



 次は精神を試す。


 精神は回復魔法の威力が上がるので、回復魔法がどれくらい強くなったか試すことにする。


 先ず氷属性魔法で氷剣を作る、勿論鋭利な刃の物だ。


 そして自分の腕を斬って傷を付けて、下級回復魔法『ヒール』をかけてみる。


 昨日の時点で治すのに三秒程かかった傷が、今は瞬時に治った、一秒すらかかってない感じだ。



 そして最後は魔力だ。


 魔力の上昇値が断トツに高いし、スキル『魔法強化』が『魔法超強化』に進化している。


 では、昨日比較するために使用した『魔法超強化』で最大強化した火属性魔法ファイアボールを使う。



 ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン



 音からしてとても比較にならないくらい強くなったのはわかった。


 しかしこれでどのくらい強いのかが分からないから一通り練習したら、お母さんに聞いて見よう。



 それでは次確認するのは、中級属性魔法の霧属性魔法だ。


 霧属性魔法は主に幻術魔法というみたい、幻術というのは相手に偽物を見せるような魔法という。


 「霧属性魔法!」


 周りに濃い霧が発生した。


 この霧に入った精神ステータスが低い者に恐怖の幻術が掛かる魔法だ。


 しかし、相手がいないので良く分からなかった。



「光属性魔法!」



 シュイーーーーン



 音とともに強い光が発生した、範囲は訓練所の半分くらいのサイズだ。


 攻撃魔法らしく光の中にいた者にダメージを与え、腐食や闇属性の種族には特大威力になるそうだ。



「闇属性魔法!」


 僕の影から影の触手のような物が出てきた。


 感覚的には自分の手のように動かせる、とても便利な魔法だ。


 試しに氷剣を十本作って影手十本で持って振り回してみた。


 自分が振り回すより百倍の速さで振り回せた、しかも十本だからかなり強力なセットかも知れない。



 次は思いっきり攻撃魔法を使って見る事にした。

 

「最大火力の火属性魔法!」


 ファイアボールとは比べない程の大きく色の濃い火の玉が現れた。


 その火の玉を訓練所の壁に向けて撃った。



 ドドドドドドドドドドドーーーーーーーー



 あ……。


 音と共に凄まじい揺れを感じた。


 天井の魔石の色が真っ黒になっている、魔石の色が黒色になるのは現在溜まっている魔力が無くなった時だ。


 あの魔石の魔力(MP)が全快するまで一週間程かかるので、一週間は攻撃魔法の練習はしばらくお預けだ。


 


 気を取り直して次は『転移魔法』を試そう。


 決めた座標へ瞬間移動する事が出来る、でも座標を認識出来ないと使えない魔法だ。


 新しく獲得したスキル『魔法高速演算』のおかげで座標を認識する事をしなくても使えるとのことだった。


 まず目に見える場所へ転移してみる。


 一瞬で景色が変わり瞬間移動していた。


 これは一番便利な魔法かも知れない、しかし消費MPが転移した距離によるので使い慣れないといけない。


 今度は転移を高速で使ってみることにした。


 自分の部屋へ転移、訓練所へ転移、屋敷の屋上へ転移、そこから見える街の家の屋上へ転移、再度訓練所へ転移。


 よし、この速さで使えるのなら使いやすくて良い!



 これで最初の目的に近づけられた。


 前世の妹を探す旅、ずっと忘れていない目的。


 

 一旦、先程の屋敷屋上に転移したときに見えた森に転移してみる。


 そして森の上を転移で移動していく、森を抜けた所に見えたのは……。


 「海だ――――」


 初めて見る海、青い色の水が雄々しく広がっていた。


 前世でも海には行った事がなかった、プールというものもあったらしいけど、僕には縁の遠いものだったから……。



 森を抜けた高台で少し海を眺めた。


 何となく前世の妹を思い出す、彼女にもいつかこの景色を見せてあげたい、もしかしたらもう見ているかも知れないけど。


 そう思っているとふと、セレナお姉ちゃんの寂しそうな笑顔が思い浮かんだ。


 三年前、僕はセレナお姉ちゃんに助けられた。


 前世の記憶があるからと今の家族と距離を感じていたけど、彼女達にとっての僕は大事な家族だと心から伝わった。


 だから今の家族を蔑ろにするつもりはない、しっかり今の家族への恩返しもしつつ妹を探すこと、それが今の僕の生きている目的だ。

 




 名前 クロウティア・エクシア

 年齢 5歳(男)

 種族 人族

 職能 アザトース

 レベル 1

 HP 43×10=430

 MP 800×50=40000

 力 10×10=100

 素早さ 10×10=100

 器用さ 10×10=100

 耐性 10×50=500

 魔力 10×300+5000=8000

 精神 10×300=3000


 [レジェンドスキル] #&$% 、#!$&

 [魔法系統スキル] 中級回復魔法,火属性魔法,水属性魔法,風属性魔法,土属性魔法,空間魔法,転移魔法,氷属性魔法,雷属性魔法,霧属性魔法,光属性魔法,闇属性魔法

 [スキル] 痛覚無効,睡眠無効,言語能力,魔法超強化,多重魔法発動,魔法調整,魔法無限固定,魔力高速回復,魔力超上昇,魔法高速演算

 [技] MPドレイン

僕も『転移魔法』が使いたいです…

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