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異世界に行ったら美少女になってました

新連載です!ちょっとコメディチックな異世界転移ファンタジーです。スローライフで頑張ります!

俺は未来日向(みらいひなた)。高校2年生。部活は剣道部に所属している。顔はまあまあイケメン。運動神経は自分で言うのもなんだが抜群だと思う。

さて、なんでこんな自己紹介してるかって?現実逃避だ。


『すまぬのう、お主が事故に遭うはずではなかったのだが』


目の前に申し訳なさそうな表情の爺さんがいる。

ここは何処だ?俺は確か信号を渡ろうとして...。

はっと思い出す。そうだ。俺は赤信号を無視したトラックに轢かれたんだ。

て事はここは天国か?いや、地獄という可能性も...?そもそも俺は死んだのか?


『お主は死んでおらん。世界と世界の間にある狭間じゃよ』


狭間?天国とは違うのか?


『だからお主は死んでおらんと言っておるじゃろうが!』


あ、すみません。ていうか心が読めるんですね。神かなんかですか?


『そもそもお主は今は魂だけじゃからの。しゃべれないじゃろう?』


あ、本当だ。喋れなかった。


『あと、確かに私はお主らが言うところの神じゃ』


本当にいるんですね。で、神様が俺に何の用ですか?


『あんまり驚かんのじゃな...まあよい。して、お主があのトラックに轢かれる事はなかったはずなのじゃ』


え、そうなの?じゃあなんで轢かれたんですか?


『システムの手違いでのう、もう1人あの場に居たひなたという名の女子が事故に遭う予定だったのじゃが、誤作動でお主が轢かれてしまったのじゃ。本当にすまぬのう』


システムの手違いって何だよ...というかなんで事故に遭う奴が決まってるんだよ。聞きたいけど聞いてもいいものか...。


『聞いてもいいが答えられぬぞ』


あ、やっぱりそうなんですか。なんか世界の闇を見た気がする...


『まあ、お主が気にする事ではない。でじゃ、詫びと言っては何じゃが、お主に異世界に行く能力をあげようと思っての』


異世界ですか!?ラノベファンにはたまらん...


『そうじゃ、ついでにお主が行けるようになる世界は剣と魔法の世界じゃからの、スキルもやろう』


所謂チートというやつじゃないか...。でも、こっちの世界にも友達とか家族とかいるんだよな。


『別にずっと向こうにいなければ行けないわけではないのじゃよ。行き来できるようにしておくからの。それにお主が今の世界から異世界に行って戻ってくる時は行った時と同じ時に戻ってくる。逆もまた然りじゃ。だから心配しなくて平気じゃよ』


なんだそのちょっくら異世界観光に行ってきます的なスキルは!突っ込みどころ満載だけどそれなら異世界行ってみたい!


『おお、それでは早速行ってくるが良い。向こうに着いたら〈スキルチェック〉と唱えればスキルが見られるからの。確認すると良い。それでは楽しんでくるんじゃよ』


え、ちょっと待って!まだ聞きたい事あるんだが!

神様ー!


「痛ッ!」


激しい衝撃を感じて目を開けると、見慣れぬ景色が目の前に広がっていた。


「なんだこいつ?急に現れたな」

「そんな事どうでもいい。いいお姉ちゃんじゃねえか。俺らと遊ばねえか?」

「妙な服着てるが良いものっぽいぞ。剥いて売っぱらえば良い金になりそうだ」


いかにも柄悪そうな男3人に囲まれていた。は?いいお姉ちゃん?俺男ですが?

下を向くと、大きな膨らみが2つ...。俺は幻覚でも見ているのか?


「おい、無視してんじゃねえぞ!」


あ、男が1人掴みかかってきた。汚そうだからひょいっと避ける。ついでに何か危なそうだから逃げよう。


「てめぇ!」


頑張って振り切ると、目の前にいかにも騎士風な男が...。


「ねえ、君。騎士に興味ない?」

「はい?」

「いや〜絡まれているのを見かけたから助けようと思ったんだけど余裕で逃げたからびっくりしたんだよね」


いや、あれ見てたってこと?なのに目の前にいるとか怖いんですが。


「可愛いのに強いんだね。君なら大歓迎だよ。騎士にならない?」


だから可愛いって何なんですか?俺男ですが?


『すまぬの。システムの手違いで女子(おなご)として認識されてしまったようじゃ。そっちの世界では女子(おなご)として過ごして欲しい』


はぁっっっ!?また手違いですか!?多くないですか!?そんなんで世界滅びないんですかねぇ!


「どうしたんだい?なんか急に黙り込んだが」


あ、なんか騎士の男に心配された。いや、でもねぇ、俺男なんですよ、システムの手違いで女になっちゃったんですよなんて言えないし。


『ちなみに美少女らしいぞ』

「はぁっっっ!?」


高校2年の夏。俺は異世界限定美少女となってしまったようです。


読んでくださりありがとうございます!


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