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そのさーん


神と2人、夕暮れの繁華街を腕を組んで歩く。この時間帯は学校帰りの学生や夕飯の買い出しに来た主婦で賑わいをみせていた。


ちなみに残念ながら俺は服を着ていた。理由?それは、変身ヒーローがいつも変身したままじゃないのと同じ理屈。


わからないなら日曜日の朝7時30分に起きてテレビを見よう!


そんなわけで俺は服を着ていた。そして、さっそく脱ぎたくなっていた。


「うずうず」


「次、私の許可無しに全裸になったらおまえのちんぽは包丁で切り落とす」


発言が生々し過ぎる!


今はおとなしくしていよう。俺は黙って神に誘導されるがまま歩く。


賑わう繁華街の表通りを歩いていたが、不意に神はそれを避けるように脇道にそれて、怪しい店がたくさんな裏通りを進む。しばらくして目的の場所に到着したようで、神はとある建物の前で足を止めた。


「ここはホテル?」


目の前にはどことなーくピンク色な3階建てのホテル。


「らぶほてる」


「へぇ、ここが」


ここが神がさっき言っていたずっぽずっぽする場所。そして俺が常に全裸でも許される場所!


「入る」


言や否や、神は俺の腕を引っ張り、2人でホテルの中へ入っていった。





「先にしゃわー浴びてこいよ」


何故かはわからないが、神にそう言われたので、とりあえずシャワーを浴びていた。全裸になれるわけなので余計な詮索しない。


全裸になれる風呂は大好きだ。折角なので浴槽にお湯をためて肩まで浸かる。


浴槽はあまり広くはないものの1人で入るにはあまり気にはならなかった。のんびり、ゆったり、くつろぐ。


「長い」


不意に風呂場の扉を勢いよく開いて、そこから仏頂面で心なしか不機嫌な神が顔を覗かせた。


「風呂は最低2時間。それがゼンラーのぽりすぃ」


「……」


神は不機嫌を隠そうともせず、無言で俺を睨む。一体、何が不服なんだろうか?


「そうだ!折角だし、おまえも一緒に入るか?」


閃いた。神は風呂が好きなんだ!だから、俺が2時間も風呂場を占領して、その間、お風呂に入れないのは、タンスの角に足の小指をぶつける程の苦痛なんだな。


となれば話しは簡単。一緒に入ればいい。


「流石。おまえ頭いいな」


神も左手をパー、右手をグーにしてグーをパーに振り下ろしポンと音をたてて納得したようだ。


神はその場でセーラー服も下着も脱ぎ捨てて、一糸纏わぬ姿になった。扇情的でなまめかしい裸体があらわになる。つまるところは全裸。


「むらむらするか?」


「しなくもない」


俺にロリッ気はないとは思うが、これはなんとも綺麗だった。


詳しい描写はしてやらない。これを誰かに伝えるのは勿体ない。これを知っているのは俺だけでいい。そう、思った。


神はさっとシャワーを浴びてから、二人で入るには明らかに狭い浴槽に一緒に浸かる。


自然と体制は俺が神を抱き抱えるようになっていた。おもいっきり俺の息子が神のかわいらしいお尻の下敷きになっているのは必然。


「むらむらするか?」


「ちょっとしてきた」


心なしか息子がかたくなってきたような、なってないような。


そんなことは気にせず、しばし神と一緒にのんびり、ゆったり、お風呂を満喫する。


神も神で俺に身体を預けてゆったりしているみたいだ。


こうして、誰かとお風呂をご一緒するのもいいものだな。お湯の熱さとは違う暖かさがある。


「ところで、ぱわーの補給はしないのか?」


ふと、思い出したので聞いてみた。


「俺が必要って言ってたが、何すればいいんだ?」


「神のぱわーの源は命」


淡々と語りだす神。


「私達の力は0から1を創りだせる力。その力を使うには人間の命そのものを消費する必然がある」


神様のぱわーと言うからにはそこいらのものではないと思っていたが、命ですか。


「まさか!?俺に命を捧げろとか言うんですか!?」


「おまえやっぱりボケ。私はおまえの願いを叶えるのに、そのためにおまえがいなくなったら、ほんまつてんとー」


それもそうだ。


「ならどうするんだ?」


俺の命を使うわけではない。かといって命なんて、そこら辺に転がってるものでもないだろうし。


赤の他人の命を拝借?いや、それならここに俺がいる説明がつかないな。


「私とおまえで命をつくる」


「いや、まて。俺はごくごく普通過ぎるただの高校生だ。そんな俺が命をつくるなんて、大それたこと出来るのか?」


容姿は人並みで、成績は下の上。運動神経は悪くないほうだが。どこにでもいる普通の高校生だ。


そんな俺が命をつくる?


到底出来るとは思わなかった。


「ちゃんちゃらちゃんちゃんちゃーん」


神は突然、気の抜けた効果音を口にした。何事だ?


「神様のだれでも、かんたーん、らくしょー、えろえろな命のつっくりーかーたー」


よくわからんが急にノリノリだ。とりあえず同調してみる。


「うおー、まってましたー」


「またせましたー」


だんだん楽しくなってきた。


「さあ、神様。今日は誰でも簡単、楽勝、エロエロに命をつくれてしまうという話しですが、一体、どのようにしてつくるのでしょーか?」


「難しく考える必要はない。おまえのせーしを私のしきゅーに注ぎ込めばいいだけ。じゅせーで、にんしんで、はらんで新しい命のたんじょー」


「おお!その手があったか!それなら俺にもできる!」


なるほど。ようは子供作りと一緒。


「でもな。ごめん。そういうことなら、やっぱりダメだ」

15禁はどこまでがセーフなんでしょうか?

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