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wO-LVes ~オオカミのいる日本~  作者: 海野遊路
第六章 『ツァラトゥストラはかく語りき』
56/135

25. 〝太陽と月に背いて〟ー1

「太陽と月に背いて」(アニエスカ・ホランド監督 1995年のイギリス映画)から


「『月は見ている』も矛盾を抱えていたようだ。『ウルヴズカスケード』には、ニホンオオカミの復活自体を否定的に捉えたような記事もあった。まあ、日本の場合の『ウルフカスケード』には、シルバーショットガンや冥王症、更には俺たちと、余計なおまけがつきまくったし、当然と言えば当然だが」

「とにかく、微笑は一度読んどきな。URL教えるから」

「それは無理だ。今朝から閉鎖されている。キャッシュも残っていない」

「マジ?」

「その人に、『月は見ている』の書き手の方、役所の方にお会いできませんか?」

「深夜」

「それが何になるのかわかりませんが、真昼が生きていた証を、ほんの少しでも確認できれば」

「ノノ、言ってないな?」

 砧が深夜を無視して萌に訊いた。萌が視線をそらし、俯く。

「言ってないって、萌ちゃん、何を?」

「事件の内容からして、エマはあえてニュースも見てないだろ。まあ、実際ニュースの扱いも小さかったし、ハウルズで扱うようなネタでもないしな」

「どういうことですか?」

「し、深夜は知らない方がいいよ!」

「萌ちゃん?」

「いや、だめだろ、知っとかないと」

 砧が萌を見てから深夜に言った。

「その役人ってのは、一昨日の強盗事件で死んだ箙司馬だ」

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