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序章

私達が生きる今の時代では男女平等が唱えられている。


しかし、その世界では大昔から女性が優位にあると考えられている。

たとえば各国を治める王は全員女性であったり、様々な宗教内で崇められている神々は女性ばかりだったり。ホテルやデパートなど施設の名前に女性のものが用いられることも珍しくない。


そう、そんな中、誰もが知っているくらい有名で素晴らしいと評価をもらっている建造物に、「ソフィアの大木」という図書館がある。

外観は文字通り大木だ。ゆうに縦200メートル、横300メートルはある。ざわざわと揺れる葉を見上げていればすぐにでも首が痛くなってしまう。

入り口はざっと10はあり、世界中から集まる人々が混雑しないため、広く作られている。

そこにはありとあらゆるジャンルの、言語の、厚さの、大きさの、価値の本が置かれている。堂々の世界一。

先程も言ったように、世界中から多くの人々が駆けつけるほど素晴らしい図書館である。ソフィアとは知恵という意味の女性の名前だ。「ソフィアの大木」には、豊富という言葉では足りないくらいの英知が詰め込まれているのだ。



知恵は誇り。


勤勉で知的な人ばかりのその国を、人は賢者の国と呼ぶ。

その国で王となるのは代々最も賢い女性だった。道徳的にも賢い女王。それを、この国の人は求め認めた。だからこそ血で決めることはなかった。全員が正しい女王であった。女王になる瞬間、その大賢者の名はソフィアとなり「ソフィアの大木」の司書長にもなる。


何世紀も前からある誇りに、国民は自然と憧れを抱く。ほとんどの者が大木で働く司書を目指す。とてつもなく難解である試験に何度も挑戦し、やっとの思いで受かったときにはどんなクールな人でも飛び上がって喜ぶ。


さて、こんな司書という仕事に最年少18歳の天才が就く事になったらどうなることだろう?



これはその世界を震撼させた若き司書、エマ・セシルの物語。

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