【独立】 章プロローグ
これは第一章完結後に挿入したプロローグです。
遠い昔に起きた悲劇から、それは生まれました。
強大な力と対峙した一人の魔女は、親友とも呼べるか分からない、でもそうであって欲しい。
そんな身近な存在と、そこに宿る新しい命を守りたかったのです。
しかし、三人いるうちの友を二人失い、新しく芽吹きそうな命までも失いそうになりました。
さらに、残された最後の友もその力の餌食となろうとしていた時。
魔女はついに決心したのです。
「自分の寿命なんていつまで続くか分からない。だったら今ここで、後世へ希望を繋ぐべき」と。
彼女はその身を投げ打って、窮地の友を救い、そして、もう息をしなくなった友のお腹の子を救いました。
魔女の身体は朽ち果てて、魂は消滅する寸前。
意識もうろうな魔女は最後の力を振り絞って、絶命した友のお腹から生き残った友が取り出した赤子、その右目へと魂を宿らせる事となりました。
魔女の想いはかろうじて届く事が叶いました。
そして希望は後世へと受け継がれ。
やがてその赤子は
『Fランクの魔王』となり。
魔女は
『魔眼メリエス』となったのです。