単行本は手に入ったが……
昨年12月のとある水曜日に発売されました
とある将棋棋士を取り上げました 漫画の単行本。
この本を購入すべく
地元の本屋に足を運びましたのが土曜日。
さすがに発売から3日で売り切れとなることは無いだろう
と店に入りますと
本の在庫状況を検索することの出来る
図書館で言う
『OPAC』
のような端末が設置されておりまして
今居る店に置いてある場合は
『在庫あり』
この店には無いけれども
別の系列店にはありますよ。
の場合は
『○○店に在庫あり』
品切れのため取り寄せ中の場合は
『何月何日入荷予定』
と表示される。
と言いました
有難い装置がありますので
(……たぶん
まだ在庫は有ると思うのだけれども
とりあえず……)
と検索しましたところ
件の単行本は登録されていたのでありましたが
在庫を示す情報欄には
何も記されておらず。
詳細面を開きましたところ
『取り扱う予定はありません』
と言う悲しい文字が刻み込まれておりました。
……と言うことは
この書店のほかの店をあたっても仕方がない。
と言うことになりますので
地元にあります
大きな書店。
2つありまして
もう1つのほうに足を運んでみましたところ
その本屋は
学校の教科書や教材関係。
更には
郷土の本に強い書店である一方、
その充実しているジャンルに押される形で
漫画のコーナーはそれ程大きくない。
そのため
探している本と
と同じ日に単行本が発売されました
同じ雑誌で連載されています
累計の発行部数が
ウン千万部を超える単行本で
その出版社の新刊コーナーが埋め尽くされておりまして
(……下に潜り込んでいないかな……)
と悪あがきをしてみたのでありましたが
見つけることが出来ず。
(……休みの楽しみは終わってしまった……)
と肩を落とし
家路についたのが土曜日(12日)のこと。
翌13日の日曜日。
2日遅れのジェイソンが
チェーンソーを求め
彷徨い歩いている中、
私は
ある決断を下すことになりました。
最初に行きました書店。
検索システムでは
取り扱っていない
と表示されてはいたけれども
(……とりあえず本店にまで足を伸ばしてみよう。
……ジョギングで……。)
前中に一通り筋肉に刺激を与え、
やっておきたい
自転車やクロストレーナーを済ますことが出来たこともありまして
午後。
フリーにジョギングすることの出来る時間を確保することが出来ていたこともありますので
たとえ空振りに終わったとしましても
ジョギングすることは出来たのだから良いでしょう……。
と夕方。
片道約5キロの道のりを
忘年会シーズンの待ち合わせ中なのかな?
飲み屋の入り口の前でたむろしている集団の間を
上下黒のジャージに
反射材のタスキを斜めに掛けた
中年男性が
特に駅伝が開催されているわけでもない
市の中心部を
テクテクテクテク走りながら
件の書店の本店に辿り着いた私。
さすがにタスキは外しまして店内へ。
冬とは言え
走り終えると汗が出始めるものでありまして
独りだけ体温調節に失敗している状態で
大学受験の赤本コーナーに隣接する
来月センター試験なのかな?
参考書を求める受験生の視線に入る位置にある
コミックコーナーにあります
コミック専用の端末を
一心不乱にタッチする
もうすぐ厄年の
中年男性。
上下黒のジャージで
何故か独りだけ汗を掻いている
オッサンを
学生さんがたの目には
どのように映っているのだろう?
と思いながら
検索してみましたところ
【在庫あり】
の文字が……。
置いてある場所を示すデータをプリントアウトしまして
そこに歩を進めましたところ
(……あった。あった。)
無事購入して見てわかったこと。
行き道を走って来た。
と言うことは
タクシーでも使わない限り
帰りも自力で帰らなければならない。
800円の本1冊のために
(……今タクシーって、幾らするのかな……)
(30年前は950円で運んでくれたのでありましたが)
(……たぶん2倍では済まないのだろうな……)
で。結局
復路もジョギング。
しかも
往路は比較的下り勾配でありましたので
復路はもちろん
山の神。
(そこまで酷くありませんが。)
途中。バイクパトロールから戻ったばかりの
お巡りさんに
(……怪しいけど
戦闘力は無さそう)
と言う理由で
御目こぼしに与る中、
無事に
計10キロ。
もちろん
蛍光塗料が練り込まれた
タスキは斜めに掛けながらでありますよ。
本屋や信号などを用い
上手に休みを取りながら
無事、帰宅することが出来ました
とある冬の出来事でありました。
追記 その翌週。改めて購入しました本屋に立ち寄りましたところ
漫画のコーナーにも勿論置いてありましたが
主人公のかたは現役の将棋棋士。
その将棋棋士のかたがどのようなかたか?
を御存知のかたが多く興味持たれることになるであろう
将棋本コーナーの
目線の高さにある棚に
その将棋棋士のかたが
かつて出版されました本と共に陳列されており、
ちょうどそのかた。
タイトルを奪還されました時期と重なっていたこともありまして
ちょっとしたフェアの様相を呈しておりました。
(……第2巻の発売が待ち遠しいです。)