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目的地に辿り着くに着いたけど……

今はそれ程苦手に感じているわけではありませんが

ジム通いが嵩じて走ることが出来るようになり、

トレッドミルの上だけでは面白くないから。

と外を走るようになりました当初は、

公園の中など同じところを何周もすることが正直嫌い。

どうしてもタイムを意識してしまうことになりますので。

と、豊橋駅や二川駅などを拠点にしまして

行きはジョギング。

帰りは鉄道を用いて楽させてもらう。

と言うことをやっておりまして

最初は豊橋駅を起点にしました場合は

旧小坂井町内にあります3つの駅。もしくは飯田線の牛久保駅ないし渥美線の高師駅。

二川駅をスタートにしました時は新所原の駅までの

約3~4キロ走りましては電車で帰る。

と言うことを行っていました。

そんなことをしばらくしていく内に

スピードはともかくとしまして

長い時間走り続ける体力がついて来るに従い、

3、4キロではモノ足りない。

となりまして

ならば。

ともう1つ2つ先の駅まで足を伸ばしてみよう。

と言うことで私がチョイスしましたのが

天竜浜名湖鉄道の知波田駅でありました。


ここで注意しなければならなくなりましたのが

運転本数。


豊橋市に旧小坂井町。旧の豊川市に田原市を走ります

JRの東海道本線に飯田線。

名鉄名古屋本線に豊橋鉄道渥美線+市内線の

どの駅を選択したとしましても

少なくとも時間2本は確保されているのに対しまして

天竜浜名湖鉄道は国鉄からJRに移る際、

切り離されることになりましたところを

第三セクターと言う形で引き継がれたことからもわかりますように

高頻度に列車を走らせるだけの需要が無いこともありまして

それでも時間1本は確保されているのでありますが

その1本を逃してしまいますと

まるまる1時間待ちぼうけを喰らうことになってしまいます。

そこで珍しく時刻表を検索しまして

自分の時間と合うところは無いか?

と調べました結果。

午前9時41分知波田発新所原行に間に合うようにしよう。

と決めまして

二川駅を午前8時少し前あたり。

距離からしますと

もっと遅くスタートしましても大丈夫なのではありますが

設定しました9時41分を逃してしまいますと

次が10時53分と開きがありましたので

余裕には余裕を持って二川駅を出発。


ここで旧東海道の二川宿を……。

と進んだほうが景色があって良いのではありますが

宿場町の道でありますので

道幅が当時のままであることに加えまして

電柱は普通に建っている。

そこに渋滞を回避するクルマが普通に入って来る。


これ。歩いているヒトの目線で書きますと

クルマ。迷惑。

と感じられるかもしれませんが

クルマを運転する側の立場に立ちますと

電柱の関係もありまして

その通りに歩くかた。

自転車で走られるかたが居ることだけで

ものすごく神経を使うことになります。

(乗用車は凶器になり得るモノでありますので)


そのことを理解していますので私は

二川の

(一応、バイパスと言って良いのかな?)

片側1車線に歩道が完備されている道を進むことになりまして


しばらくは上りが続きますが

それ程苦になるようなモノでは無く、

1キロもしない内に平坦。厳密には下りとなり、

二川の町も終わり、

田んぼを進み。

やがて見えて来る工場があるところを過ぎますと

新所原の駅が見えて来る。

その少し手前から線路と別れを告げまして

山のヘリを沿うような

それでもしっかり車道と歩道が分けられた道を進んでいきまして

新所原駅北にある企業がある信号を過ぎたあたりからですかね……。


(……飽きた)


と感じるようになりましたのは。

一回下るのでありますが

そこ以外は基本。見た目にはわからない上りが続いていることもあるのでありましょう。

でも見た目は平坦でありますので

走っている感覚の割に疲れが出て来ることに加えまして


(……景色が変わらない)


途中。湖西市のガイドブックに掲載されている建物とか

植物が植わっているところもあるのでありますが

如何せん。タイムリミットが設定されているため

歩を緩めることが出来ないことに加えまして

厄介なのが

もしここでリタイアを決めたとしましても

徒歩以外で戻る方法が存在しない。

なら進んだ方がマシ。

でも面白くない。

なら止めたら良いじゃん。

そうしたとしても結果は変わらない。

設定した時間に間に合わないと

更に1時間以上ロスすることになる。


そこからは完全なるノルマになりましたね……。

で。しばらく走りましたところ

やっとこさっとこ天竜浜名湖鉄道の高架をくぐりまして

国道301号線の太田の交差点に到達。

景色が変わるところに来たぞ。

と思ってからが

(また長かった……)

クルマで走っていますと、あっという間なのではありますが

改めて地図を見ますと

太田の交差点から知波田駅まで

1.2キロぐらいあるんですね……。

しかも


(……上り坂……)


でもここまで来たなら行くしかない。

正しくは太田から最も近い家路に着くことの出来る場所が知波田駅でありますから。

で走りましたところ

不意に線路のほうから音がして来まして。

単行列車が新所原のほうに向け、走り去って行きました。


(え?そんなに時間経ってるの?)

と時計を見ましたところ

9時12分。

設定している9時41分には、まだ余裕がある。

……と思いながら知波田の駅に辿り着きまして

改めて時刻表を眺めてみましたところ

列車とすれ違いました9時12分の2分前。

9時10分に知波田を出る列車があることがわかりまして。

(時刻表調べる時に把握しておけよ。なのではありますが)

勿論9時41分に次の列車がやって来ることには変わりありませんので

良かったのでありましたが


(……知波田の駅には何も無い)


何も無いは語弊がありますね。

あるにはあります。


(……歯医者が)


歯医者はありますが、その時の私。歯医者に関する用事はありませんでした。

ありませんでしたし、

もし仮にあったとしましても

10キロ近い道のりをジョギングしてまで通うことはまずあり得ませんし、

しかもその日は日曜日。

当然の如く歯医者はやっておりませんでした。


時間がまた25分しかないこともありまして

遠出するわけにはいきませんし、

だからと言いまして

そこから更に1時間のちの列車に変更するだけの精神的な余裕は残されていない。


駅舎。駅舎の中から見る線路。線路から見える風景。

(こう言った構図で撮影してみたいものだな……)

と一通り歩いて。

(……持って5分でしたかね?)

なぜなら

(……カメラを持ち歩いていないので)

設備が古めであること。駅舎の中が良い陰り具合でありましたので

腕のあるかたでしたら

趣深いモノを撮ることが出来るのでありましょうが

如何せん。

私にそのようなセンスは無く。


無人駅でありますので

出入りは自由でありましたので

駅前にある自販機で

乳酸菌入りドリンクを購入するなど

(ダイエットしてますと、通じに苦しむことになりますので)

時間を潰しまして

9時41分。

ちょうど列車交換する場所でありましたね。

家路へと向かう俣彦さんでありました。

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