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世界で一番綺麗なものは?  作者: 絹太郎
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出会い

更新は物語が思いついたらします。

読めるくらいの文字量を目指します。


月に照らされた神々しい銀色の髪が夜風にながされてサラサラ舞い踊り、神秘的な紫色の瞳は何の曇りもなく澄んでいる。


「きれー」


自分とは全く異なる美しい姿はそれまで白と黒しか無かった私の世界に初めて鮮やかな色をもたらした。


「君は世界で一番美しいものはなんだと思う?」


私の世界に色を与えてくれた少年は、突然現れた私に向かって驚きもせずに問いかけてきた。


「せかいで、いちばん、うつくしいもの?」


首を傾げる私に、彼はその神秘的な瞳を陰らせて言う。


「ああ、僕は知りたいんだ。君は何を美しいと思う?」


優しい光を瞳にたたえ、真っ直ぐに私を見つめる瞳を私は熱に浮かされた様にうっとりして見ながら答えた。


「わたしは、せかいでいちばん、あなたが、うつくしいと、おもいます。」


彼は驚いたように目を見開いたが、すぐに真剣な表情になり言った。


「何故だ?確かに僕は美しいと思うが、それは世辞でしか無いのだろう?」


私は彼に見惚れたまま、目を外さずに答える。


「いいえ、あなたは、わたしがみてきたなかで、いちばんきれーです。」


一回しか会ってい無い者に言われた言葉を信じる事が出来無いのか怪訝そうに見てくる。


「…………何故、君は僕を殺そうとしたくせにそんな事が言えるのだ?殺す者へのせめてもの情けか?」


「ちがいます。わたしはあなたをころしません。あなたはわたしに、ひかりをくれました。わたしは、あなたに全てをささげます。」


理解出来無いと困惑の表情をしている彼に私はある魔法を発動しながら跪いた。


「っ⁉︎…君は何をっ!!」


魔術師ならば誰でも分かるこの仕草は相手へ、最高の忠誠を誓うものだ。その中でも魔力を使った行為は相手への永遠の服従を意味する。私が発動したものは、発動した者に僅かでも迷いや下心があれば命を無くす事になるといった、もう殆ど誰も使うことの無くなった魔法だ。


『我の名はアシリア。我は主ルナスレティア様に永遠の忠誠と服従を』


声と共に魔法が発動した。魔法陣が幾重にも重なり展開され、暗い室内が光に包まれた。








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