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雲上昇龍  作者: 書記
二章
27/29

二十五話

今回は短めです。

魔術の協力発動を合格してからは、夕華と勾輝は訓練の炎柱の魔術を一人で発動してお互いに撃ち合っている。

ただし、夕華は制御の訓練の為に炎柱を分裂させたり、炎柱を曲がらせて勾輝に撃っている。勾輝は、夕華の制御の訓練の為、炎柱を十個程に分裂させて、あらゆる方向から襲いかからせる。炎柱は、水か氷で張った障壁で防いでいる。これは、あまり炎柱を使いすぎると周りの気温が大幅に上がってしまうので、水か氷で障壁を張って気温の上昇を緩やかにしているのだ。

また、水か氷にする事で強く障壁を張っても、炎の為当て続ければ解けるので、障壁を維持しなければならなくなるという訓練も兼ねている。空気等で障壁を張ると、弱い炎はいくら当てても障壁は壊れないからだ。

この訓練の気温上昇と水蒸気による湿度上昇は、夕華より余裕のある勾輝が魔術で押さえている。二人は、自由時間をひたすらこの訓練に使った。


一方直斗と翔も魔術の訓練をしていた。

直斗は魔術の発動は圧倒的な早さがあるが、一定の早さより早くすると発動する規模が極端に小さくなってしまう。翔も、魔術を発動する事は早いが、制御が苦手で魔術の威力が落ちていたり、命中率が悪かったりしている。

そこで直斗と翔は、双方の訓練の為に直斗が素早く発動出来る規模を上げる為にその発動出来る規模が小さくなる早さで可能な限り規模を大きくして翔に攻撃する。それを翔が正確に魔力の弾丸で魔法陣を撃ち抜いて攻撃を阻止していく訓練である。

翔が攻撃を阻止出来ないと、そのまま当たる。その時、痛みがあるので集中を削がれて、上手く魔術を発動出来なくなる事があるので、しっかりと防御もする。逆に翔が攻撃の阻止をして、更に余裕があると直斗に魔力を圧縮して頭を撃ち抜く。

これは相手の魔術の発動を防ぐ方法は、魔法陣を直接撃ち抜くだけでなく、相手の頭を強力な魔力の弾丸で撃ち抜く事でも防げるのだ。ただし、魔法陣を撃ち抜くのと比べ物にならない程魔力が必要になるが。

このお互いに余裕がある時は、相手に攻撃しているが、この時は最低限の事を守れば自分のやってみたい事をやれる。その為、余裕を作って実験のようにやってみたい事をやる事が出来るのだ。逆に余裕がないと防御ばかりになって訓練をする事すら出来なくなってしまう。

この訓練はある意味で、主導権を争っているのだ。

直斗と翔は、自由時間中この訓練をし続けた。



授業は一時間目が終わり、一度休憩時間になった。

先程、一時間目の終わりに全員を集めてもう一度成功例を見せた後、次の時間は近接戦闘の訓練をするので戦う相手とペアを休憩時間中に決めておくようにと教師は言って授業が終わった。


「勾輝。次の時間はどうするの?」

「俺は夕華と直斗とはよくやるから、今日は違う人達とやるといいと思う。」

「確かに。なら、俺は翔とやるつもりだ。翔、いいか?」

「分かったよ。ほぼ初対面の人とやると、緊張して喋れないからね。」


夕華が勾輝に聞いて、直斗がそれに同意して翔とペアを組む事になった。夕華と勾輝はペアを組む相手を探しに行った。

次の授業が始まった。

再び先生が来て、ペアを組めてなかった人同士を組ませてから、訓練の説明を始めた。勾輝は、槍を背負って、腰にサブマシンガンを下げている男子生徒と組んだ。夕華は、レイピアを下げてその反対にショットガンを下げた女子生徒と組んだようだ。


近接戦闘の訓練は、五メートル離れてスタートする。模擬戦形式で相手との距離が十メートルより離れた時は、攻撃が禁止されている。それ以外は、普通の模擬戦で制服の防御機能を越えない範囲ならどんな攻撃でも問題無いというルールである。

訓練は、三回に分けて行われるようだ。最初には勾輝、二回目は夕華、三回目は直斗と翔という別れ方をした。

最初の訓練が始まるようだ。


勾輝と槍を構えた男子生徒は静かに相手を見つめている。勾輝は、刀を両手に持ってだらりと両腕をさげた状態だ。先生が「始め!!」と声をかけたと同時に剣戟の音が鳴り響いた。

次話は戦闘です。中途半端だったのでこれで投稿しました。

次もいつになるかわかりません。

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