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雲上昇龍  作者: 書記
二章
18/29

十六話

二章に入ります。

聖遺物奪取事件より3日が経過した。

事件の襲撃者の後始末が殆ど終わり、学園にも平穏が訪れていた。

事件で裏切った生徒は謹慎処分となり、怪我人は入院して休んでいる。現在の医療は、魔術を採り入れ発達した事で入院期間が短くなり、不治の病はかなり減った。怪我人の中の重症者も来週には復帰して来るだろう。

そんな中、勾輝と夕華と直斗は戦闘で崩れた瓦礫の撤去作業を授業の一貫として行っていた。

構築学の生徒が術式を組み上げて、それを展開学の生徒がそれを使い、補助学の生徒は自分の作った補助具を使い、降霊学の生徒は降霊術で呼び出したものを使って瓦礫を撤去する。それぞれの学科が適材適所の要領で、作業を進める。

何故生徒が撤去作業をしているかと言えば、授業の一貫として訓練をしているという意味合いもあるが何よりもお金がかからないからだ。この学園はかなりの部分を生徒が自分達で管理をするので生徒達は自主性を伸ばしているのだろう。

しかし、そんな中で作業をしていれば生徒同士の問題も起きやすい訳である。

それが今、目の前で起きているとなれば困ったものだが。

「お前よくも俺の補助具を!!」

「あら、ごめんなさい。少し私の降霊獣がぶつかっちゃったみたいで。でも、この程度で壊れるなんて脆弱な補助具だわ。」

降霊術で産み出された生き物を降霊獣、機械を降霊機と呼ぶ。今目の前では、あの水原が水で作った3メートル程の降霊獣が、瓦礫を運ぶ1メートル程の浮かぶラジコンのような補助具とぶつかり、その補助具が粉砕されたのである。いくら故意ではないにしろもう少し真剣に謝るべきだろう。まぁ、確かに水原が言うようにあの程度で壊れるのは脆弱と言えるかもしれないが。

「俺の補助具が脆弱だと!ふざけやがって。俺の補助具の力見せてやる!」

そう生徒が言った直後、先程粉砕された補助具が幾つも集まって来た。

「「「はっ??」」」

その場に居て状況を見ていた生徒の殆どが声をあげた。

そして、昔あった幾つかの車が合体してロボットになるというのをそのまま再現したような合体が目の前で行われたのだ。

あまりに謎過ぎて当事者である水原までもが少し呆けていた。唯一隣にいる直斗以外はだが。

「行け!」

水原に向けて手を向けながら言った。ロボットは目から熱線を放つ。熱線により煙が生まれる。

「どうだ!俺の最高傑作、合体ロボ3は!」

それを見ていた勾輝は馬鹿馬鹿し過ぎて呆れていた。

セリフから行動の一つ一つまでなんて茶番のようなんだろう。全てが残念過ぎて救いようがないという表現にぴったりとフィットするだろう。隣の直斗はキラキラとした目でロボットを見ている。此方も残念だった。

熱線が放たれていながら、勾輝達周りが全く心配していないのは、制服の防御機能によるものが大きい。しかし、勾輝、夕華等の一部の生徒は全く別の意味で心配していない。

制服の自動防御機能は防御はするがダメージは通る。これにより身体の損傷を防ぐ事のみに特化して手足を失う等の生き残っても障害を残す怪我を防ぐ意味合いがある。ダメージが通るという事は痛みが通るという事である。下手に痛みも防ごうとして手足を失ってしまっては意味がないからである。よって気絶する事もある。というよりこの制服を着ていて戦闘不能になる人間の八割程度は痛みによっての気絶である。

あの熱線は、制服の防御機能を越えるものではなく、その辺りは配慮したのだろう。しかし、水原はそこまで甘くはない。

「所詮はこの程度なのね。やはり弱いわね。それでよく今この場にいられるわね。」

煙を風で押し退けながら無傷の水原が現れて、嘲るような口調で言う。

水原は、この程度の実力で先日の事件でよく重症を負わずに、今この場にいられるわね。と言いたいのだろう。それに対し、言われた側は意味が分からなかったのか首を傾げている。

この上残念を上乗せするとは………

勾輝がそんな事を考えていると首を傾げていた生徒は再び攻撃を仕掛け、水原は反撃を行っていた。

ロボットは目から熱線を放ちながら両手に銃を持ち発砲した。水原は水で壁を作って、十個程水弾を放つ。ロボットを動かしている生徒は、どうやら動く事が出来ないようだ。

熱線と銃弾は水壁で完璧に防がれている。水弾は避けようと動いたロボットにほぼ全弾当たった。一発外れて地面に当たったが地面に全く傷をつけていない。多分周りに配慮して牽制して少し動きが止まればよく次の一発で仕留めるつもりだったのだろう。次の魔術を使い始めていた。ところがそこまで威力はなかったはずだが、ロボットからは大量の部品が外れて音を立てて落ちていく。

周りの人間はまたしても呆れてしまった。二十秒程でほぼ骨組みのみになり、自分の重さでロボットは自壊した。後に残ったのはガラクタとかしたロボットと泣き崩れているその持ち主と呆れ返ったその周りの人々。今この場の思いは一つだろう。

脆すぎるだろ、ロボット………

呆れているその雰囲気の中に新たな人物達が現れた。

「これは何事だ!!」

怒声と共に現れたのは威圧的な雰囲気を纏った集団だった。

久しぶりの投稿です。

久しぶりの方にはお待たせしてすいません。

一章で至らなかったと思った部分を考え直して来ました。流石に文章力に関しては多目に見てもらいたいですが、一章よりよくなるとは思っています。

今日より周一での投稿を再開します。

これよりも読んで頂けると幸いです。

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