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雲上昇龍  作者: 書記
一章
14/29

十二話

遅くなりました。忙しいです。


突如足元に現れた魔方陣に周りの人間は驚いている。

魔方陣は直径約1.5kmにも及ぶ演習場をほぼ全て覆っていた。

このタイミングでこの状況は嫌な予感しかしない。

味方が発動した魔術の可能性は低いと判断して、勾輝、夕華、直斗は一ヵ所に固まり防御態勢を取る事にした。


「篠田と園山が居ないぞ。」


直斗が気付き声をあげる。

いつの間に…!?と思いながらも勾輝は、


「今は無理だ。」


と言った。

直斗は渋々とだが頷いた。

直斗は仲間意識が強く、昨日会ったばかりながらもあの二人を気に入っていたのだ。

勾輝達は夕華の杖を四方に散らせて魔方陣を描く、勾輝はその四方の内側にある謎の魔方陣を魔力を込めた瞬聖で切り裂き、直斗はバイクへの牽制。


「四象」


夕華の魔術が発動した直後、謎の魔方陣が発動した。

夕華の魔術は、四方を四神に見立てて四神の加護による障壁を四方の杖を繋いだ四角錐に張るものである。

謎の魔方陣の魔術により、頭上に巨大な雷が集まりだし、数秒後には幾重にも別れて降り注いだ。

勾輝達と同様に障壁を張っていた者は殆ど防いだが、雷が集まりだしてから障壁を張った者や障壁が弱かった者の障壁殆ど貫通した。貫通した者の殆どは、戦闘不能になっていて酷い者だと完全に気絶し、そして重傷だ。それほどではない者でも、1時間以上は動けない者が大多数だ。

障壁を張って防いだ者など戦闘可能な者は最初の四割程だろう。ざっと1000人居るかどうかと言った所か。

そんな事を思っていると後方から悲鳴と爆発音が聞こえて来た。

そこにはこちらに向けて魔術を放つ生徒と教師がいた。数は70~80人程。

その中には園山と篠田がいた。


「園山、篠田どうして!!」


直斗が近づいて行き叫んだ。


「ある目的を成功させる為にだ!お前には分からない事だ。」


園山は目を逸らしたが、篠田がはっきりとした口調で答える。あの篠田から根暗そうな雰囲気が無くなっている。先程までの篠田とは違うようだ。園山も退くつもりはなさそうだ。

篠田が魔方陣を描き始める。それを合図に他の敵生徒や敵教師も魔方陣を描く。

それに対して味方の生徒達も迎撃態勢を取る。

後方からの急襲により戦闘可能な人数は更に減り、900人居ないだろう。大規模な魔術による攻撃、前後からの挟撃とそれに伴う混乱、バイク等装備の差により戦況は五角と言えるだろう。

篠田達の後方に向かおうとする直斗を勾輝が引き留める。


「お前は前方のバイク達に向かえ。お前の能力は前方の方が向いている。」

「しかし……分かった。」


直斗は、一瞬迷ったが夕華の有無を云わさぬ視線を感じ取り、勾輝の指示に従った。


「大丈夫だ。」

「任せてよ。」


勾輝と夕華がそれぞれ直斗を気遣って言う。

その後直斗と別れた。


勾輝と夕華は後方の園山と篠田に当たる事にしている。

勾輝は刀を両手に持っている。右手に『瞬聖』、左手に『氷尊』という刀を持っている。その魔術を発動して園山に攻撃を仕掛けた。

同時に夕華は、篠田へ魔術を放つ。


『風閃』と『氷閃』により風と氷の二つの斬撃が飛ぶ。それを園山は走って避ける。それに追撃をする形で矢継ぎ早に斬撃を放つ。園山は反撃に土槍を勾輝の少し前の地面から放った。それを氷尊で切って凍らせて瞬聖で風閃を放つ。

今勾輝は園山とほぼ一対一の状態になっている。夕華達も離れて行ったからだろう。

園山は杖を右手に持つのみだ。

園山は巨大な炎弾を放って、勾輝の頭上に横幅10m以上の土塊を産み出して落として来る。圧縮空気で壁を産み出して防御。そして両手の刀で複合魔術を発動。氷と風をそれぞれの刀が纏い、瞬聖の移動魔術、氷尊の身体強化が行われた。

複合魔術は幾つもの別々の魔術を一連の流れとして纏めて発動するものである。魔力消費と時間短縮をする事が可能になる。身体強化は、体の各筋肉の強度を上げて、綿密な移動魔術を発動させて、力と固さを上げる魔術である。

移動魔術で土塊の端に行き反対まで一気に移動、その移動中に刀で切り、土塊を両断した。

土塊が地面に落ちて土煙が上がる。

その土煙全体を園山は蒼い焔で焼き付くす。しかし、勾輝は土煙から出ており無傷。園山はまだ気付いて居ない。勾輝は園山の背後に魔術で高速で移動、園山は慌てて障壁で対応して来るが氷尊で障壁を無視して園山を昏倒させる。

氷尊には魔力を切り裂く能力がある。魔力を込めれば、他のものでもある程度までは切れるが、氷尊はただ切るだけでいいのである。

他の刀等は魔力を込めても切る魔力の方が遥かに強固ならば切れない事がある。氷尊は天災クラスの魔力でなければ切り裂く事が出来るのである。

園山を昏倒させて以前みたいに逃げられないように土に埋めて、更に魔術で障壁を張り、出る事も入る事も出来ないようにして他の生徒の加勢に勾輝は走った。

このタイミングではあまりインパクトがないとは思いながらもやるしかないと思い、裏切りをさせました。

特に思い入れもあまり無いまま裏切りをさせて申し訳ないです。

次は、忙しいので一週間ギリギリになると思います。

次話も戦闘で終始する予定です。

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