九話
前の話の最後の部分を少し変えてあります。
改稿したものにあわせてありますので、冒頭の状況が分からないかも知れません。
1日に投稿する予定でしたが寝てしまい間に合いませんでした。
勾輝はその後の顛末を昼ご飯を食堂で食べながら、聞いていた。
メンバーは勾輝、夕華、直斗、坊主頭、根暗そうな生徒の五人である。
先程の坊主頭の方の名前は園山恭夜、根暗そうな方は篠田翔というらしい。
勾輝が、寝てから二人は勾輝が言った場所に行くと、勾輝が捕らえた生徒を解放しようとしていた人間がいた。
ちょうど解放が終わった所で、戦闘になった。魔術の撃ち合いになったが、敵は逃げようとしていて攻撃に気を取られた隙に、煙幕を張られ風で飛ばそうとしたところで、目の前で光が産み出された。
二重の目眩ましで二人共目眩ましされて、目が見えるようになった時には逃げられていた。
という事が起きたそうだ。
そこへ夕華と直斗も会話に入って来た。
「俺達の方にも似たような事が起きたんだ。」
「私の方は三首の犬が出て来たよ。」
「俺の方には、二つの首の犬だったぜ。」
全学科にどれも幻獣に類されるものが降霊されたようだ。どれもかなり強力だったらしい。
勾輝達が三人であまり苦戦せず倒せたのは、他の生徒との戦闘で魔力をそれなりに使っていたからだ。
「学校側は、今日の内にこの事件の事情聴取を終えて
、警察と調査を始める見たいだ。それもあの校長が自分で指揮を取るらしい。」
直斗は軽く今の状況を説明した。
あの校長が出てくるとは…
厄介事にならなければいいが。
現在学校の授業は一時中断、それぞれの学科から生徒の一部が教員に事情聴取されている。昼ご飯を食べた後は、呼び出しされた生徒以外は帰宅である。
ここは、魔導学園なので軍人の輩出が多い為、ある程度権力を持ち、一種の治外法権的なものになっている。
少し考え事をしていると勾輝は注目されている事と付近の席に食堂はそれなりに人がいるにも関わらず、殆ど誰も座らない事に気付いた。
「おい、なんか可笑しくないか?」
とそこで恭夜も気付いたようだ。
翔は、元々気づいていたが黙っていただけのようだ。
問題は、後の二人。
夕華が目をすっと逸らして固定。
直斗は、口笛でも吹くような感じでよそを向く。
全く吹けてないが。
「はい、そこ二人説明して貰おうか。」
「え、なんの事カナ?」
「誰の事言ってるのか分からないな~」
夕華と直斗がとぼけた事を言う。
「そ、それにしても誰がこんな事件起こしたんだろうね?」
「そうか、ならこの事件の事をもっと詳しく知りたいな。他の学科に出て来た幻獣、誰にどんな風に倒されたか説明してくれ。」
話を逸らそうとした夕華に、誰にどんな風に、の所を強調して聞いた。
二人は「ぐっ」と言って観念したのか説明し始めた。
「俺の方は、生徒は全員逃げようとしたから俺は一人で倒そうと思ったんだが、面倒だったから設置型の補助具で囲って障壁で結界を作ったんだ。そこに魔術と銃を撃ち込み続けたら、死んだみたいだ。」
「私の方は、最初は皆が戦ってたんだけど、まどろっこしかったんだよね。雷を落として麻痺させてから、やたがらす使ったの。それを直接ぶつけて、鎌鼬を使ったんだ。再生するから、やたがらすと鎌鼬で再生しなくなるまでをしたの。」
鎌鼬は、風で物体を切る魔術である。
中々エグい事をやったようだ。幻獣がかわいそうになってくる。
翔と恭夜は、「うわぁ……」と言って少し怖いものをみる目で二人を見る。特に夕華を。
「わ、私もやり過ぎたかなって思ってるからね。」
と言い訳をしている。
「まぁ、簡単に倒して生徒側に、重傷者が出なかったから良かったという事にしておこう。」
「まぁ、あの程度なら一人でも何とかなるし。」
勾輝は、結果が良かったから、よしとした。それに夕華が余裕だったと言った。
恭夜は、「俺達が手間取ったのは一体…」と呟いている。
「それよりも二人は、構築学の生徒だよね?」
二人が頷くと。
「なら、勾輝の事、授業でよろしくね。」
先程のエグい話を聞いていた為か二人は、すぐに頷いた。やはり、怖いのだろうか。
そこへ放送がかかった。
どうやら、勾輝と翔と恭夜が呼び出されたようだ。
「勾輝は行ってからそのまま帰るんだよね?」
「そうだな。なら、二人共先に帰っていてくれ。父さんによろしく。また明日。」
「了解した。」
夕華と勾輝、直斗がしゃべり別れた。
呼び出しされた三人は、纏めて一つの部屋へ通された。そこには…
校長が居た。
校長を見た三人の反応は、三者三様だった。
勾輝はまたあんたかと呆れ、恭夜は緊張してガチガチになり、翔は警戒したのか目を細めた。
「まあ、座りたまえ。」
勾輝達が座ってから、勾輝は生徒との戦闘から幻獣を倒した時の事を話した。それを校長は静かに聞いていた。
そして、幻獣との戦闘から捕らえてあった生徒の確保に向かい、その後の戦闘の話になった時に今まで静かに聞いていた校長ご口を開いた。
「ほう、協力者がいた。そして、目眩ましで逃げられたと。」
「はい、巧妙な目眩ましで逃げられました。」
校長は、そこまで聞くと満足したのか、
「分かった。話はここまででよろしい。今日は、早めに家に帰りたまえ。」
そうして退出して、校長との会話は終わった。
早めに投稿するといいましたがあまり早くなくてすいません。次話には、話を動かします。




