実行
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「よし、最終確認だ」
俺は自分の部屋の床に大きな世界地図を広げる。
計画はまず俺が物体縮小を付与した糸で編み、魔法石を取り付けた特性の縮小収納袋に必要なものを全て詰めて何も持ってないようによそおい外に出る。
しかし問題はその後、夜までに帰らなかったら恐らくマリアとオズカーは膨大な人数で俺を探すだろう。
つまり、夜を向かえる前にこの国をでなければならない。失敗は許されない。
俺は怪しまれないように平然を装いながら玄関に到着、このまま後は外に出るだけ…
「ディミィ?どこに行くの?」
最悪のタイミングでのマリアの登場だな。しかしこれも想定内…落ち着いて言うんだそうすればばれることなんてない。
「今日誕生日だから渡したいものがあるって学校の友達が言うから行こうかなぁって、」
もちろん嘘だ。俺は学校では魔導書ばっかり読んでたから友達なんて出来たことない。それに貴族は学校では虐げられやすい。まぁ顔はそこまで悪くはないから告白は何回かされたけどそれどころじゃないからな。
「あら。夜までには帰るのよ」
ホッ、信じてくれたか。
「分かってるって、行ってくるよ」
敷地の外にでて、門番が見えなくなった。ここからは全力疾走だ。
なんとしてでも今夜中には国外に出る。一番近い国はこの国の東側に隣接しているサナチア王国。
家出した時間が13時だがらタイムリミットあと約7時間。
まってろよサナチア王国。
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