自由落下
クガァァァ!!
ゴーレムが懲りずに再び炎を吹き始める。しかし今回は先程のダメージもあってか、目に見えて威力が落ちているのが分かる。何せ炎の色が青色から赤色へと変わっている。
「この攻撃をどうにかできたら頭までならなんとか行けそうかも!できるよね!?」
今にも俺らに直撃しそうな炎を前にエミリスが言う。威力が落ちてるとはいえそんなに簡単そうに言うなよ。
「人使いが荒いなぁ…しかたない、縹の噴水(水煙+氷河+放出)!!」
俺の杖から大量の鋭利な氷と水の混ざったものが噴射され、炎と水の押し合いが始まる。その隙にエミリスは俺を掴みながら少し早めに空を飛ぶ。どうやら魔法の狙いがずれないように全力では飛んでいないようだ。
炎と押し合っているこの複合魔法は最低限の魔法のみで構成することで火を打ち消すことに特化させた魔法だ。相性が良いということも含めて何とか押し合いの状態にはなっているが、ゴーレムが本調子に戻ってしまったら確実に押し負けるだろう。ここは威力は下がるかもだがゴーレムが本調子に戻る前に他の魔法を使ってゴーレム本体を対処するしかなさそうだな。
「追跡魔力弾!」
杖を持っていない手の平から3本の光を放ちゴーレムの頭へと向かわせる。
今回は魔力節約のため3本の光を放ったが前回の攻撃で弱っているあのゴーレムを更に弱らせるには十分な威力だろう。
クゴォォォン
狙い通り攻撃に当たったゴーレムは砲口を上げ、炎の噴射をやめる。やはりかなりこたえたようだ。少しだけだがゴーレムの岩のような身体の表面が削れているのが分かる。
「よしっ!エミリス全力で距離を積めてくれ」
俺がエミリスにそう言うとエミリスは翼を大きく羽ばたかせ一気にゴーレムまでの距離を積める。まるで風のようだ。
「頭に下ろすよ?」
エミリスがゴーレムの頭上へと近より、空中で俺を放す。勿論俺は翼を持っていないので、自由落下でゴーレムまで接近する。
まさか空中でそのまま放すとはな、一か八かだが挑戦してみるか、
「止まれぇぇ!!固定!!」
ゴーレムの身体の4~5メートル上で俺の身体がピタッと空中に止まりすぐにまた落下を始める。一瞬とはいえ空中で止まれたお陰でなんとか大きな怪我をせずに着地できた。
「あとはコイツにあの魔法を…」
俺は少し歩き、杖を真下にある見たことの無い苔と草にに覆われたゴーレムの脳天に向けるのであった。
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