スライム
朝になり目が覚めた俺は早速消えていた焚き火に火をつけ直しそこでスープを作る。今回はポトフモドキを作っていこうと思う。なぜモドキかというとこの世界にはコンソメスープのもとがないからだ。なのでそこはオークから取れたベーコン肉など出汁のでるものを大量投入してごまかす予定だ。
そろそろだろうか、煮込んだ野菜が大分柔らかくなってきた。味見してみるか。俺はスプーンで少しスープをすくって口に運ぶ。
「うん。やっぱり薄味だがしょうがないか…胡椒は高いからあまり使いたくないしこれくらいでいいだろ」
さて、飯も完成したことだし奴を起こすとしますか。
「エミリス?起きろ!!」
朝食を済ませた俺達は再び道に真っ直ぐ歩き始める。
エミリスがなかなか起きなくてどうしようかと思ったがなんどか平手打ちしたら目を覚ました。少し不機嫌そうだったがポトフモドキを食べたら機嫌がよくなったようで今ではスキップしながら道を進んでいる。
ガサガサ
草むらの中から物音がする。何だろうか。
ビュン!!
俺の顔の前を水のようなものが横切る。地面にボスッと音がなり音の方向を見るとファンタジーではお馴染みの青いスライムがゆっくりと動いていた。初めて見たから一瞬何か分からなかったがすぐにその形と色から判断できた。
「スライムって珍しいのか?」
今まで出会ったことがないためこの世界に俺よりは詳しいエミリスに聞いてみる。
「うん、スライムはすごく弱いから他の魔物の餌になったりちょっとしたことで死んじゃたりするから個体数が少ないの。私もまだ3回くらいしか見たことないよ」
なるほどならここで殺してしまうのは勿体ないな、どうせすぐ死んでしまうくらいに弱いのなら逃がしてやるか。
「コイツ逃がしてもいいかな?どうせすぐ死んじゃんうだろ?」
「まぁ別に人を殺せるくらいに成長してるって感じでもないし大丈夫だと思う。少しでも長く生きてほしいしね」
そう言ってエミリスがスライムに近づき頭?を撫でるがスライムは体をグニャグニャにして暴れまわり、小さく跳ねながら草むらを掻き分け俺達から離れていった。
別に人を殺せないし…ギルドとかから怒られたりしない…よね?
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