想像通り
その後も夜になるまでひたすらに道を進んだがでてくるのはゴブリンとその亜種、オーク、アンピプテラ、オーガとその亜種といったそこまで強くない魔物ばかりだった。オーガは初見だったが戦った感じは体格の良いゴブリンみたいなもので決して強くはなかった。
「日も暮れてきたしここらで野宿とするか」
「やったー!!ご飯食べよー」
エミリスが喜びのあまり空を飛ぶ。何度も移動中に眠くて倒れていたからな。まぁそこは途中で休憩をしたりして起きなくなるなんてことはなかったのが不幸中の幸いだな。
「飯は肉を焼くだけになりそうだな。あと一工夫加えたいところだが…」
俺は料理が出来ないわけではないが決してプロの料理人じゃない。店で出されるような贅沢なものは作れないのでそこは少し我慢してもらおう。
「飯できたぞ」
今回俺が作ったのはこの世界にある醤油に似たものと塩、胡椒で味付けしたオークの肉でキャベツを巻いたものだ。俺は既に味見をしたが我ながらになかなかの出来映えだった。
「うわぁ!!美味しそう!!」
エミリスが早速かぶりつく。
「おひぃし(おいしー)!!」
翼をバサバサとさせながらエミリスは次々と料理を口に運ぶ。一応町で買ったパンも出してみたが見向きもせず食べ終わったら他のものに手を付けなくなってしまったので仕方がなくパンは余った肉を挟んで俺が食べた。
「大地」
ゴゴゴゴ
エミリスが満腹でウトウトし始めたので俺は土魔法で初めてした野宿のように地面に大きめの穴をを作る。形状操作よりも魔法因子を使わないので練習もかねて今回は土魔法だ。
「ほら、中には入れ」
エミリスはフラフラとおぼつかない足で穴に入ろうとする。
「グヘッ」
足元を見ていなかったのかエミリスは穴に落ち地面に体を打ち付ける。バチンと大きめの音が辺りに響く。
「お、おい大丈夫か?」
穴を覗くとエミリスは大の字でうつ伏せになって動いていなかった。おいおい、大丈夫かよあいつ…
「おーい、エミリス?」
返事がないので穴の中に入って確認してみるがびくともしてない…もしかしてだが、寝ているのではと俺の頭に思考がめぐる。いやいや、流石にエミリスといえど寝ているわけがない。俺は恐る恐るエミリスの体を仰向けにする。
「…」
うん、何がおこっていかは俺の想像通りだった。コイツはつくづく俺の予想を超えてくる。
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