情報集めの成果
もしよかったら最後まで見ていって下さい。
1歳を迎え、更に筋力がついた。俺はついに歩けるようになる。
歩けるようになってからは常に家中を歩き回った。勿論情報集めのためだ。
オズカーとマリア、そしてメイドや執事の視線を掻い潜りながら移動するのは至難の技だが少しずつ情報を集めてきた。
そして、様々な情報を集める内にこの世界のおかしな点を見つけることができた。
一つ目は字が読めるということだ。全く知らない字なのになぜか読める。読めるというか、感じるに近いな。まぁこれは便利だから逆によかったと思う。
二つ目は地図だ。子供の教育のためにとマリアが買ってきた世界地図は、俺の知ってる世界地図ではなかった。因みに今俺の住んでいる国はこの大陸の中央に位置するフォーガクス王国、地図からみたら分かるが、周りには緑が少ないことからかなり都市化が進んでいるようだ。
そして3つ目、魔法因子の存在だ。簡単にいうとこれがあることでこの世界では魔法が使える。そして、魔物がいる。俺がベットから落ちてしまったときマリアが回復魔法を使ったことがきっかけだった。その後、書庫にある本を読んだりすることで魔物の存在を知った。体内に留めておける魔法因子の量を多くもって産まれると、俗に言う魔力量も多くなるみたいだ。因みにこれが原因で規格外の強さを持つ魔物も現れるんだとか…
しかし、余計に家出が難しくなったな、身を守る術も必要そうだ。
俺はてくてくと歩きながら書庫に移動する。
今調べてることは主に魔法因子についてだ。魔法が使えるようになれば少なくとも身を守る術ができる。
「ディミィ、ダメじゃないか、危ないぞ‼」
おっと、オズカーにばれてしまった、もう夜だし、今日はここで打ち切りだな。明日にでもまた来よう。
俺はオズカーに抱えられ、ゴテゴテとしたベットに戻るのであった。
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