人生設計
よかったら最後まで見ていって下さい。
5ヵ月ほどしたころ、やっと普通に物が見えるようになり、ハイハイできる程の筋力ができた。もちろん乳離れも済ませた。母はずば抜けて美人だか、なんか気まずいんだよな…
今のところ風邪にもかかってないし比較的普通に過ごせているが、この転生生活に一つだけ障害があった、そう、この家系はおそらく貴族だということだ。
目が良くなり分かったが部屋一つ一つの大きさがとてつもなくデカイし、装飾も煌びやかなものばかりだ。おまけにメイドや執事なども常にそこらをうろちょろしている始末、なんなら転生前より裕福な親を持ってしまった。
最大の誤算だ。
将来的には家出も考えてはいるが、実行できる年齢…そうだな、15歳になったら家出をしよう。なんとしてでも第二の人生を満喫してやる。
自由のためには時には我慢も必要、我慢の15年間はこの世界の知識や、体術などの向上のために使おう。何時でも万全の状態でいれるようにな。
「ディミティスーご飯食べましょうね~」
マリアが誰かの名前を呼ぶ。
あぁそうだった。自分の名前も忘れるとは、今の俺の名前はディミティス・ロタリンス、まぁ家出したら使うことのない名前だな、それに如何にも貴族っぽい名前でなんか嫌だ。
「いただきます」
マリナがそう言って、俺の食べるのを手伝う。
食卓についてもみなれたような料理というか、赤ちゃんに食わせる物とは思えないほど豪華な料理だ。お粥に金箔みたいなの入ってるけど赤ちゃんが食べても大丈夫だよなこれ、まぁ仕方なく食べるけど。
「まぁー、好き嫌いが無くてディミィは、偉いわね~」
しかし、まだかわいい赤ちゃんの中身がしっかり成長した高校生だと知ったらマリナとオズカーはどう思うのだろうか。
まぁ知らない方が良いこともあるってことだ。その為にも家出をしなきゃならないのかもな。
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