流石にそれは無理がある
すみません。いろいろ大変でして。投稿サボってました。徐々にペース戻したいと思ってます。
フゴァァ
案の定オークは体に張り付いた氷を筋肉で砕き割る。不意を突かれてすこし威力が落ちてしまった。
放出
衝撃波に当たりオークは5メートルほど後ろに吹き飛ぶ。
魔法使いは近距離では分が悪いからまず距離をとることが必要だ。こんなときに放出を無詠唱で使えると今みたいに簡単に距離をとれる。
「火球 (炎+形状操作+放出)」
グォォォ
オークの肉は残らずボロボロと灰が地面に落ちる。
簡単な魔法でも多く魔力を込めると簡単に魔物も殺せる。
オークの肉は美味しいらしいが基本貴族は魔物の肉は食べないので食べようとも思わない。いつかはチャレンジしてみようとおもっているが見た目がね…まぁ肉が灰になっては食べることもできないな。しょうがない。
ちなみに魔物の肉は基本的庶民の食べるものという固定概念があるから今のところ食べたことはない。
さて、肝心の人魔族だがどこにいるのだろう。オークの断末魔って無駄にデカイから勘づいて奇襲しにきてもおかしくないはずだがな…まぁ気長に森を探してみるとするか。
「う~ん」
あれから森を歩いて数十分は経っただろうか。
うん、いた。人魔族いました。肝心の容姿は真っ赤な瞳と程よくウェーブのかかっている銀色の髪と翼の生えた俺と同い年かそれよりちょっと上くらいの男だムカつくことにまぁまぁイケメン。直ちに殺さなければ…
俺は隠れていた草むらから堂々とでて杖を構える。杖は魔法をより繊細に使うときに必要なものだ。今まであまり使ってこなかったが相手が人魔族となると話は違う。のわりには冷静を保てず草むらから飛び出てしまったわけだが…
「おい!そこのお前‼人魔族か?」
そう問いかけると人魔族の男は口をパクパクしながら慌てる。どうしたんだこいつ。数分パクパクしたあと深呼吸をして人魔族の男は言った。
「あ、あのぉ僕ぅ、人魔族じゃなくて…吸血鬼…です」
太陽がサンサンと森に光を浴びせるなか恥ずかしそうに彼は言った。
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