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成り上がりの佐藤さん

作者: 郷新平

幸運が訪れる場所に行った佐藤さんを噂する二人

 二人が寄り添って、話し合っている。

 「聞いたんだが、佐藤さんが例の場所に行ったらしいぜ」

 「あの、幸運が訪れると言われている、あそこか?」

 「そうだ」


  翌日

 「聞いたんだけど、佐藤さん、宝くじが当たったんだって」

 「へぇ、」

 「その金を元手に何かやるらしいな」

 

 翌日

 「佐藤さん、株で大儲けしたんだって」

 「へぇ、」

 「豪邸建てたんだってさ」

 

 翌日

 「佐藤さん、とうとう億万長者になったんだって」

 「へぇ、」

 「ボディーガードを雇ったんだってさ」

 今まで、話を聞いていた男が返答を返す。

 「佐藤さん、宝くじが当たった後から人付き合いが悪くなったって聞いてたけど、仲良くなかったお前がどうやって知ったんだ?」

 今まで、饒舌に語っていた男は黙り込んだ。


 翌日

 「佐藤さん、FX投資でミスりまくって、ボディガードも雇えなくなったってさ」

 「あの場所は幸運のキッカケを掴むための場所、実力がない奴は落ちていくのさ」

 男達は歯を剥いて笑う。

 「今まで、あそこに行った全員は同じになったな」

 「そう、これから最後も同じ運命を辿るさ」

 男達に取り付けたナイフ入れに研いだダガーナイフを入れた。

 「盗聴して確認したから、大丈夫だ」

 「強盗事件がこれから起こるな。まぁ、被害者が抵抗して、全部、殺人事件になったらしいが」

 男達は覆面を被り、歩き出した

佐藤さんは本当に幸運が訪れたと言えるのでしょうか?

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