出会い
初めて描く作品です。読んでいただけると嬉しいです。
一応異世界ファンタジーです。まだまだ書き足すつもりです。
ある日、とても風の穏やかな日に一人の少年が立っていた。その少年は15、16ぐらいの年であった。
場所はどこまでも続いていそうな原っぱの上であった。白い雲は低く飛んでいて、今にも飛びつけそうなほどかわいらしく、また、美しくあった。
少年は羊のような牛のような家畜を飼っていた。少年は一人であったが、独りではなかった。
「今日もいい天気だなぁ」
その家畜を引き連れて少年はつぶやく。少年は小汚い格好で、家畜のための道具を数個持っているだけであった。
少年からほど遠くない場所で、その平穏をかき消すものがあった。
「くそっ!!もう追いついてきやがったっ!」
現代的な飛行機とはいいがたいモノにのり、地面すれすれを超スピードで飛行する人物が一人いた。
「何とかして撒けないのか、、!」
その人物は女性であった。彼女はイラつきながらもその追手らしき者から逃げる方法を考えていた。
「奴らのガンシップは飛行時間が長いいから、捕まるのは時間の問題だし、、」
どうやら彼女のガンシップとやらは、燃料がもうすぐ尽きてしまうようだ。しかも、相手と対峙できるほどの戦闘能力もないらしい。
(くそっ!!急いでいたからなにも準備できなかった、、!)
彼女は自分に言い訳をする。
「なんだろう、、」
少年は近づいてくる音に気が付いた。その音は次第に大きくなる。
「何かがくる、、?」
少年が確認しようと音の来る方角にある丘に登ろうとした瞬間
「のわっ!!!?」
ガンシップが突然現れ、少年の頭上を轟音と衝撃ともに通過したのだ。少年は体勢を崩し、丘から転げ落ちてしまった。
「いててて、、」
少年が起き上がりながら確認すると、ガンシップは全部で4基であった。先頭には少し形の違うのがいた。
「なんなんだ、、!?ていうか、そんなことより、、、」
少年はため息をついた。家畜たちが先ほどの轟音に驚いて逃げまわっているのである。
「、、はぁ、、、、」
少年はもう一度ため息をついて、家畜を集め始めた。