冒険に出発。
「じゃあ今日は早速、小手調べとして星……5?」
ビーコが尋ねた。
「いや、星1ね、星1クエスト。小手調べだからね、星5じゃ小手調べるどころじゃないから」
「はっはっは。しょうがない奴だな。そこまで言うなら、星1クエストにしてやろう」
「ムカツクわぁ。まあ、いいけど」
テレビ画面が切り替わった。
「えーと、もう始まってる? 動かせる?」
ビーコが尋ねた。
「始まってるねぇ、動かせますよ」
「マジで? ウチのキャラ動かないんだけ……あっ、動いた。おっそ! 亀かよ! 何このもっさりした動き?」
「そう? 私のは別にそうでもないけど?」
「え? ……あっホントだ。スゲー身軽、風で飛んでっちゃいそうなぐらい」
「それは盛り過ぎだろ。えー……あんたのその武器何?」
「ん? ハンマーだけど」
「ああ、そういうこと」
「どういうことよ?」
「その武器さ、もしかしなくても「重さ」の数値高いんじゃない?」
「重さ? 何それ?」
「いや、知らねぇのかよ。重さは重さよ、武器の重さ。その数値が高い分、キャラの動きが遅くなるのよ」
「マジで? いや、ちょ、それ先に言っといてよぉ」
「いや、気づけよそれぐらい。つーか何でいきなりハンマー? 初めなんだから、私みたく短剣とかにしときなさいよ」
「いやだってほら、ロマン……あるじゃん、ハンマー」
「知らねぇよ。ロマンで亀足になってりゃ世話ねぇよ」
「うるせぇな。ちょっと待ってろ、前進するから」
「もー、幸先悪すぎだろ」
二人はフィールドのスタート地点から移動した。