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第19話 エルサの輝き

 今日も、よろしくお願いします。


追記


 これからの事を少し、考えてみました。ご協力もあり、何とか当初の目標は達成出来ました。ただ、今後もこの作品を続けていくべきかどうかで悩んでいます。

 大変勝手なお願いにはなるのですが、三連休開けの9月24日(火)に、続けるかどうかの評価をしていただきたいです。この日、一日で150ポイント行くかどうかで、判断したいと思います。勝手なお願いになってしまいますが、宜しくお願いします。

 集落の中央広場では、間もなく儀式的なものが始まろうとしていた。先に着いていた、エルサ達と合流する。


「やっぱり逃げて来たのですね」


「何を言っている。エルサと二人で行きたかったのに! 」


 エルサが冷ややかな目をしている。すると、追いかけていたアリスとマリーがやってくる。


「何で逃げるのですか? 」


 アリスが怒っている。マリーはいきなり抱き着いて来た。


「離れなさいよ! 小娘が! 」


 また始まった。


 すると、東の空から飛竜に乗った黒騎士が現れ周囲がざわめきだした。サラの話していた通りである。上空を旋回し、ゆっくりと中央広場に降り立った。


「アリス! あの飛龍! 」


 アリスも飛龍をじっと見ている。


「ジャン! あれはレアなサンダードラゴンですよ」


 そうだ。あのドラゴンを扱えるとは、かなりの手練れだ。するとハルが、


「サンダードラゴンから覇気が感じられない。何かがおかしい? 」


 それは、先程から俺も感じていた。よく見ると、サンダードラゴンに怪しいげな首輪が付けられている。


「ハル! あの首輪が怪しくないか? 」


 ハルがじっと見る。


「私も実物は見たことないのですが、飛龍を操る首輪の話は聞いたことが有ります。もしかすると、それが原因かもしれないですね」


 すると、あの首輪で飛龍を操っている可能性が高いということか? さて、どのタイミングで助けるのか思案しているとハルが、


「しかし、サンダードラゴンを催し物として使うとは派手ですね! 」


 ハルが感心している。すると、アリスも、


「こんな、小さな集落でこれほどの催し物を出すとは、期待しちゃいますね! 」


 マリーも頷く。そうか、こいつ等には催し物としか映らないのか。

 ただし、集落の住人の様子などからエルサだけは、この状況が異常だということに気付いているみたいだ。黒騎士が飛龍から降り、腰にさしている剣を抜き空高く突き上げ、中央広場に集まった者達に向かって、


「では、始めるとしよう。今年の生け贄を出してもらおうか! 」


 辺りに沈黙が走り、広場の端から民族衣装を着たサラがゆっくりと黒騎士の元に歩いて行く。集落の皆が、サラを見ようとせず下を向いている。中央広場には、サラの歩く足音だけが寂しく響いている。すると、サラがこちらに気付き、かるく微笑む。そしてまた、ゆっくりと黒騎士の元まで行き横に立つ。


「今年の生け贄は、頂くとしよう。これにより、また一年、集落の平和は約束された。安心して暮らせるだろう! 」


 誰一人、声を出す者はいない。


「さて、来年の生け贄を決めねばならぬ。どの娘が良いかのう? 」


 黒騎士は辺りを見渡す。集落の女性は皆、下を向き顔を見せないようにしている。しかし、横にいるアリスとマリーはどういう訳か、全力で黒騎士にアピールしている。こいつ等は、本当に場の空気の読めん奴だ。だが、そのアピールに気付いたのか、黒騎士がこちらを指す。するとアリスが一歩前に出て、


「やったー! 私が選ばれたわ! 」


 と喜び出した。それを見た黒騎士が、


「おばさんじゃない! そこの! 」


 と言うと今度はマリーが喜び出した。


「おばさんは、引っ込んでて下さい! 」


 マリーが勝ち誇って、アリスを押しのけて前に出る。すると、


「違う! 違う! おばさんとアホじゃなくて、その後ろの女だ! 」


 そこに目を向けると、エルサを指している。この黒騎士も場の空気を読めないなぁ? しかし、エルサは厳しい顔をしているが、見えないところで、腕はガッツポーズをしている。こいつ等全員ダメだ。


 するとアリスが黒騎士に向かって、


「何でエルサなのよ? 私の方が良いでしょ! 」


 と喰らい付く。が、


「何度も言わせるな、おばさんは下がってろ! 垂れた巨乳に興味はない! 」


 黒騎士がとんでも無い事を言い放った。俺様とエルサが凍り付く。するとハルが、


「姉御の事を、おばさん、おばさんて連呼するんじゃ無い! 」


 と怒り始めた。すると、黒騎士はハルの存在に気付き驚いた表情をしたかと思うと、


「これはこれは、まさかこんな処に居ようとは。竜王の化身ハル! これは、最高だ。今日の俺様は付いている! 貴様も貰い受けよう! そして、おばさんには用はない! 」


 黒騎士が言葉を発する度に、アリスの顔が険しくなる。エルサに向けて囁く。


「あれは酷いな! 」


「そうですね! 」


「黒騎士の奴、死んだな! 」


「そうですね! 間違いなく死にましたね! 」


「俺が手を下すまでも無いな! 」


「そうですね! 塵も残さないでしょう! 」


 アリスが、壇上に向かって歩み寄る。すると黒騎士がサンダードラゴンに指示を出し、


「焼き払え! 」


 と叫ぶ。それと同時に集落の者達が蜘蛛の巣を散らしたかのように一目散に逃げだした。だが、逃げ遅れた者達も見受けられる。


「エルサ! 」


 エルサに指示を出そうとするが、


「分ってます! 」


 と言うと、逃げ遅れた人達の方へハルと走り出していた。


「マリーも救助を頼む! 」


 マリーも状況を察知したのか、


「分りました! 」


 と言い救助に向かって行った。後は、アリスだけだが、こいつはほっといても良いだろう。黒騎士には負けることは無い。だが、殺してしまわないかどうかが心配だ。

 読んで頂きありがとうございます。明日も、休みだと、テンション上がりますね!

 24日にむけて、頑張ります。当日は、2話以上の投稿を予定しています。

 よろしくお願いします(^O^)

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