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リコーダーを舐められたい。  作者: 濃紺色。
【被害者 奏音】
12/14

舐められてよかったのかな。

いいわけがない。

そうこうしているうちに、だいぶ、外が暗くなってきた。


「帰ろっか、皆で」

「おう」

「はい」


帰りの支度をしながら、涼夜君がポツリと言った。


「ってかさ、伸次。お前、よかったな。リコーダー舐めたのにさ、許してもらえて」


は?


「え? 舐めたの?」


私が見た時は未遂だったけど……もしかして、その前に?


「え、舐めましたよ?」


キョトンとした顔をする伸次。


「やっぱ、あり得ない。キモい!」

「ちなみに俺は舐めてません」

「ずるいです! 涼夜君も舐めようとしました!」

「でも、舐めてないし」

「でも、舐めようと」

「どっちもキモい」

「「……ごめんなさい」」


もう、いい。お姉ちゃんのお下がりをもらう。

……それにまぁ、リコーダーがあったからこうやって、仲間にも出会えたわけだし。

リコーダー、舐められてよかったのかな……なんて思うわけがない! 気の所為だ! 絶対!


「ほら、行くよ。変態2人組」


3人揃って教室を出ようとした時、


「お前達……何をしている?」

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