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個性的な絵柄の個性的じゃないクッキー

新キャラ二人登場です。

主要キャラは一応これで全部だと思います。


俺達局員は研究員と戦闘員に分かれている。

研究員の主な仕事は対ロボのためのロボットや武器の開発、戦闘員への情報提供。

リコは研究員であり、局長の次に偉い第三支部局の副局長だ。大きな事件になると戦闘員に指示を出したり、作戦を決めたりする。つまり一応俺の上司にあたる。


あんなだけど。


もちろん俺とレッドは戦闘員。名前の通りロボット、あるいはロボットを操る人間と戦うのが仕事だ。仕事には第三支部局の管轄内から出される依頼と本部から出される離れたところへの出張がある。


そして今日戦闘員の二人が出張から帰ってきた。







「久しぶりですね。バン。」

「…ただいま。」

「グロウ、ショウ、帰ってたのか。」

「はいさっき着きました。」

「…(コクリ)」


グロウ・カウフマン


茶髪で茶色の目の戦闘員。いつも武器が入っている大きなアタッシュケースを持っている。


もう一人はショウ・ステラ


黒髪、青い目を持つ俺達より少し年下の少女。大きなボウガンを背中に背負っている。無口であまり多くのことを話さない。


グロウとショウは二人でいることが多い。

今回の出張も二人で行ってきたようだ。


「わあ!二人ともお帰り!」


リコがやってきた。リコは出張から帰ってくるヤツがいるとわざわざ出迎えにやってくる。

優しいとかそういうのじゃない。ちゃんと目的がある。


「ただいま帰りましたリコさん。これお土産です。」

「…これも。」

「二人ともありがとう!」


そう、お土産が早く欲しいからわざわざリコは出迎えにやってくる。

お土産を買うことは強制じゃない。しかし買ってこないとリコは悲しそうな顔をするので第三支部局員の暗黙の了解となっている。


というか俺がした。


「出張先で買ったのか?」

「もちろんです。旅行好きの僕らがお土産を買ってこないわけないじゃないですか。」

「…お土産好き。」


出張は旅行ではないんだけどな。


「これ開けていい?」

「どうぞどうぞ遠慮なく。」

「…いいよ。」


リコがグロウからもらった包みを開けると中にはチョコクッキーが入っていた。


「美味しそう。仕事の合間に食べさせてもらうね。」

「それで研究がはかどるといいですね。」

「その点については大丈夫だ。十分はかどってるから。」


はかどりすぎて多数の人に迷惑かけるぐらいに。


「アハハ、またなんかリコさんやったんですか?」

「別に大したことはやってないよ。この前気絶したけど。」

「俺は仕事に遅刻した。」

「えっそうだったんだ…。ゴメンねバン…。」

「いっいやそんな大した遅刻じゃない!少し遅刻しただけだ!」


少しイコール一時間強な。


「そっか良かった。バンも食べなよこれ。」


チョコクッキーを一つつまむ。どこから見ても普通のチョコクッキーだ。


「なあ少し思ったんだけど。何でお土産ってこういうそんなに違いがないクッキー系が多いんだ?材料をその地域が作ってるって訳でもないだろ?」

「それは…まあそんなものなんですよ。」

「そんなもの?」

「そんなものです。」


何か説得させられた。そんなに気にしちゃいけない問題か?


「パッケージの絵は地域ごとに個性的ですよ。」


クッキーの箱にはつるはしが二本プリントされていた。


「何でつるはし?」

「この地域に鉱山があるんですよ。だからつるはしクッキー。」

「つるはしで何でクッキー?」

「だから気にしちゃいけませんって。」


まあ食べてみたら美味しいし別にいいけど。


「ねえバン見て見て!」


リコの方を見るとなぜかリコの頭にはヘルメットがのっていた。


「それは何なんだ?」

「ショウちゃんからのお土産!」

「…これ…カッコいい。」


ただの工事のヘルメットにしか見えないけどな。

そう思っているとリコは得意げに額の部分にある十字のボタンを押した。



ジャキィィィン!!


わざとらしい効果音と共にリコの頭からドリルが生えた。


何かシュールだ。


「ドリル…カッコいい…人類の奇跡の発明…ロマン。」

「ドリルか…今まで興味あんまり無かったけど確かに隠れた魅力がありそうね。」


ヤバイな。なんか思い付いた顔してる。今度はドリルと戦えと?


「アハハ!楽しそうですね!」

「俺は大変だけどな。」






ま、リコが楽しいのならいいさ。

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