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輝くベルトは正義の証

新キャラ登場です。


気持ちいい秋の昼下がり


珍しく俺は暇になった。



仕事がなかった訳じゃない。ただ簡単すぎて午前だけで事件解決、報告書も書き上げてしまったのだ。夜にもやることがあるがまだまだ時間がある


よって空いた時間を有効活用すべく、俺は図書室で本を読んでいた。


図書室といっても名目だけ。実際は資料室のようなもので俺が読める本は少ない。

ただたまに面白い本があったりする。


利用する人は局員に限られ、しかもみんな働いてるらしく俺以外誰もいない。

静かでポカポカ暖かい日差しの中、本に読みふける。


まさに読書の秋。


スポーツの秋は毎日ロボットどもと運動してるからいいだろう。

最近は出来たばかりの昔懐かし商店街で仕事帰りに食べ歩きながら帰ってきてる。食欲の秋もとても満喫してる。

芸術はないとしても俺は秋を目茶苦茶楽しんでるんじゃないだろうか。


「サイコーだ。秋。」


俺は幸せを胸一杯に感じ、読書の秋も楽しもうと本に集中しようとした




バッコーーン!!!


「バアアアン!!」



が、できなかった。

今のでドア壊れたな。


「バンバンバンどこだあああ!!!」

「人の名前を大声で連呼するな!ここは図書室だ。」

「なんでお前晴れてんのにこんな場所にいるんだよ!この根暗が!」

「秋に読書してなにが悪い。それに雨の日に中で大暴れするお前よりかはマシだ。」




レッド・バックス


俺と同じ戦闘員で俺とリコの同期。

レッドの名の由来なのか髪と瞳は赤い。

そして見た目と同じく性格も熱苦しい。

そしてコイツがとてもハマっているのが


「本なんかより見ろ!この新発売シャイニングセイギベルトを!!」


そう戦隊モノというヤツだ。変身したり、カラフルな五人組だったり、周りにあるモノが大きくなってメカっぽくなったり、変型合体したり、イエローがカレー好きだったりするアレ。


「という訳で勝負だバン!!」

「いやどういう訳でそうなるんだ?」

「なぜならお前は……キョウアクブラックだからだ!!」

「意味が分からない。」

「空気読めよ!ほらお前髪黒いじゃん!だから悪いヤツ、敵なんだよ!」


髪が黒いことは罪なのか?

まずキョウアクブラックってネーミングセンスがおかしすぎる。


「さあかかってこい!正義の力を見せてやる!」

「却下。」

「なにいい!!」


俺はお前のテンションの高さについてけない。

いや、ついてけないのが正解か。


「なんだよ〜いいじゃんかよ〜。」

「今読書中だ。騒ぐならほかでやれ。」

「ちぇっなんだよ。ノリが悪いヤツだな。」


諦めたか、これでやっと本に集中できる。

せっかく空いた貴重な時間をこんなヤツに使いたくない。


レッドは不機嫌な顔で、自分の体当たりによって壊したドアを直そうともせず、出て行く直前に


「…このヘタレブラック…」


そう呟いた。俺にはハッキリと聞こえた。










ブチッ(何かが切れる音)






「表出ろやああああ!!!」

「上等だゴラアアア!!!」




HAHAHA、キレたわけじゃない。

ただ急に眉間に百発ぐらい入れたくなったダケサ。HAHAHA。


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