5/24
リッケンブロウムはJOXA支部園庭にて、真理の探究者とその他大勢に送る、偉大なる魔術師、末次飼(みじかい)彬(あきら)の酒飲み前口上の詩歌
リッケンブロウムはJOXA支部園庭にて、真理の探究者とその他大勢に送る、偉大なる魔術師、末次飼彬の酒飲み前口上の詩歌、いくで~!
三千世界の 真理を統べるは
白衣の似合う ナイスガイ
視線で射るは 浮世の謎ども
調子のいいときゃ 幽世まで!
知らぬが花、知らぬが仏 と知りながら
見知らぬふりができぬ者ども!
知らざぁ 言って聞かせてやろう!
イデアの泉が尽きるまで!!」
「フー!!!!」
このときばかりは、リッケンブロウムの連中も心得ている。たとえ詩歌の中に”その他大勢”に向けたフレーズが入ってなくても、全力でグラスを掲げて、酒を飲み干し、大いに騒ぐ。彼らは本当に優しいと思う。というか、騒げればいいだけなのだろう。当然、この後行われるアキラの話よりも、連日繰り広げられるカイドとシドの撃拳の方に皆は熱狂していた。




