表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

情景

『 題名:飛翔


中学まで同じだったあなたが、私の手の届かない、遠いところに行ってしまいました。高い高い、あなたが望んでいた、最高の舞台に。あなたの努力をずっと見ていました。ずっとずっと、見てきました。あなたの願いが、少しでも叶うことを、遠くから祈っています。

活躍を期待しています。 飛翔、桐山学院!』



とある大きな高校野球ファンサイトの個人応援メッセージ欄に投稿された文章。


差出人の名はない。この文章を打ち終えた少女の指先は、震えていた。そのせいで、名前を打つことができぬまま投稿した。

それでもいい。名前など、重要なことではない。


ーーー少しでも、少しでもいいから、届くように。


握った拳は、堅く、優しい。


ある夏、日射しがとても強い日の話だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ