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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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9-9 ファッションショー?です・・・

男性と女性とに分かれて着替えに入りました。

侍女さん達に背中の紐をほどいてもらいます。

ドレスを脱いで下着姿になりました。


どれを着ましょうか。

悩んでいるとビアンカ様がお兄様からもらった改造服を指さしました。


「ねえ、セリアテス。なんで男の子用の服があるの」

「あ、運動をするのに、ドレスだと動きにくいから、お兄様のおさがりをもらいました」

「運動?でも、わかるわ。乗馬の時にドレスで乗るのって、裾を気にしなければならないものね。ズボンなら足は見えないし、気にせず動けるのがいいわよね。ねえ、これを着てみてくれないかしら」

「えー、と、あー、はい」


と、いうことで、私は男装?をすることになりました。


ささっと着替えを済ませた私は他の人の着替えのお手伝いです。

・・・本当になんでこんなものまであるの、という付属品がいろいろあります。

パフスリーブのドレスにレースのついた長手袋とか、ノースリーブにボレロとか、いったい何をめざしたのでしょう・・・。

それに、時代的にあっているけど、・・・けど、ゴシックロリータ風って何?

ご丁寧に日傘まで・・・。

膝下丈って・・・ダメじゃん。

この、厚底靴ってどんな嫌がらせなの?10センチって、なにがしたかったの?


確かにドレスならハイヒールって思ったけど、思ったけどさあ。

なんで、15センチヒールを作ってるの。

話のタネに試着したけど、立つのがやっとだったって彼女がいってたじゃん。

まだ、5センチや7センチならいいわよ。


それから、向こうにある、イブニングドレス。

この世界のドレスは、首筋を見せるのはいいけど、肩や腕などをだすのはNGなのよ。

足も見せちゃダメ。

だから、ビアンカも足を出さないように気を使うと言っていたじゃない。

なんで、横にスリットまで入ってるかな。


あと、男性服。

学ランってどこに需要があるのよ。

まだ、少年用の半ズボンの方がましよ。


いいわけ、そう、言い訳を考えておかないとね。


そんなことを考えていたらみなさまの着替えが終わりました。

私は先に居間にいる男性のほうに行きました。


案の定なれない服に悪戦苦闘をしていました。

なので、お手伝いをします。

いえ、着替えは済んでたんですよ。

付属品の扱いに困っていただけで・・・。


おじい様のネクタイを締めて、アーマド叔父様のロングブーツを・・・って。

ああ、ファスナーまで、作ってしまってます。

いいじゃん。

紐の編み上げブーツで!

紐は飾りって・・・何?


もう、イヤ。


男性陣の用意も出来たので女性の部屋にいきました。


それからは、ファッションショーです。

1人づつ前に出てはくるりと1回転します。

そして、私の説明です。


何とか、全員の服の説明をしました。

もう、疲れました。


みなさまが着た服は普段使い用と伝えた服だったので、そのまま夕食を食べることになりました。

ウルリーケ叔母様が私に話しかけてきました。


「ねえ、セリアテス。このドレスの詳しい作り方を今度でいいから教えてほしいわ」

「あら、そんなに気に入ったの、ウルリーケ様」

「ええ、今まで着ていたものよりとっても楽なの。それにこの形だとお腹があまり目立たないし」

「そういえば、そうね。エンパイアラインと言ったかしら。産み月近くなるといつも服に困っていたのよね。もう少し早くこれを知っていたなら着てみたかったわ」

「もう一人おつくりになられたらいかがかしら」

「そうね。がんばってみようかしら」

「あの、叔母様。そのドレスは妊婦用と言う訳ではないのですが」

「まあぁ~、そうなの。ぜひ、私にも作り方を教えてね」


女性って・・・。

いえ、何時の時代も新しいものに敏感なのは女性ですものね。


「ねえ、セリアテス。このチョーカーって他の服の時に使ってもいいかしら。ネックレスより断然付け心地がいいのよね」

「はい。そうですね。そのチョーカーは花のモチーフを使ってますから若草色のドレスやクリーム系の淡いイエローのものにも合うと思います。それに、それはリボンタイプなので、腕や手首にしてもいいアクセントになると思います」

「えっ?腕や手首に巻くの?」

「後でお見せします」


なんで、皮や布のチョーカーを作ったのよ。わたし!


「セリアねえさま。このエプロンドレスかわいいです。きにいりました」

「そ、そう。よかったわ」


アリス・・・のイメージよね。これ。

某所の某アニメにでてきた、ブルーのドレス。

ロングソックス付きって・・・。

膝丈っていいのか?

子供なら足を出してもいいのか?

ロングソックスを履いているからいいのか?


他にもいろいろ聞かれましたが・・・。


疲れたと言って部屋に戻りました。


戻る前にゆっくり休むように言われたけど・・・。


明日も来るって、裁縫が得意な侍女を連れてくるって、なんでーーー!



93話です。


やっと10日目話が終わりました。

長かった・・・。


けど、終わってません。

次話からじい様が反省しながら、語ってくれます。

ハイ状態のセリアちゃんの裏側?・・・というか、ね。


じい様にはふか~く反省してもらいましょう。

次話はいつもより長めです。


ストックがなくなってきたので、そろそろ1日1話に戻します。

あ、今日はちゃんと、22時にも投稿しますからね。


それでは、次話で、会いましよう。


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