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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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9-6 魔力の・・・怖さを知りました・・・

そばに来たお母様に、ギュウっと抱きしめられました。

それでも、私の震えは止まりません。


「お、おとう、さま、わ、わたしは、どうす、れば、いい、のですか」


歯の根が合わなくてガチガチいいます。

縋るようにお父様に目を向けます。


「大丈夫だから、落ち着きなさい」

「で、でも・・・」

「今回は我々が悪かったのだ。両親から話は聞いた。セリアの前で不用意に魔法を使ったりしたのだからな」


その言葉にお母様が身体をこわばらせました。

お兄様とおじいさま、おばあさまもバツが悪そうな顔をしています。


「お前に記憶がないことはわかっていたが、まさか数回聞いただけで魔法を使えるとは思わなかったのだ。それにそれでハイ状態になるとは予想できなかった。新しいことに気を取られた皆のミスだよ。だから、セリアが気にすることじゃない」

「でも、お父様」

「大丈夫。また、暴走させてしまうのではないかと怖いのだろう。そのためにこれを用意した」


お父様は腕輪を見せてくれました。

凝った意匠の銀色の腕輪です。


「これは魔力を抑える腕輪だ。自分で制御できるようになるまで、この腕輪をつけているといい」

「ふ、封じるのではないのですか」

「封じてしまっては、魔法の制御を覚えられないだろう。それに、封じることができるものはないのだよ」

「そう、なのですか」

「ああ。これからは、魔法の勉強も始めるから、すぐに制御できるようになるだろう。だからそんなに心配しなくていいのだよ」


お父様の言葉が心に染み込むと震えが収まってきました。

お父様が私の左腕に腕輪をつけてくれました。


「とにかく今は休みなさい。あれだけ魔力を放出したのだ。身体がいうことをきかないだろう。話はまた後にしよう」

「でも、お父様」

「今の混乱した状態では話を聞くことはできないだろう。大丈夫。ひと眠りすれば気持ちも落ち着くだろう」

「でも」


涙が溢れてきました。

怖くて、怖くて。眠れそうにありません。

お兄様がそばに来て私の手を握ってくれました。

お兄様の手から温かい何かが流れ込んできます。


「セリア。大丈夫だよ。僕たちがいるからね。だから、安心してお休み」


眠くないの。

眠りたくないの。

怖いの。

1人にはなりたくないの。


・・・・・。

ああ、温かい。

お兄様だけじゃないわ。

お母様からもお父様からも同じ温かいものが流れ込んでくるわ。

いえ、違うは。

この部屋に居るみんなから流れてくるわ。

ああ、もっと。

屋敷中から温かいものを感じるわ。


いいの?

いいのね。

この温もりに包まれて、今は休んでいいのね。


私は心が安らいでいくのがわかりました。

そして安心するとともに眠りへと誘われたのでした。


次に目が覚めた時には夕方でした。

部屋にはお兄様がいてくれました。

私が目を覚ましたのにも気が付かずに本を読んでいます。


きれい。

寝ている私を気遣って手元に明かりを置いて・・・。

ふふふっ。スタンドなんて誰が伝えたのよ。

おかげでいいものが見れたじゃないの。

お兄様の髪が灯りにキラキラ輝いて、ほんととってもきれいで、眼福ものだわ。


フッと顔を上げたお兄様と目が合いました。

お兄様は本を閉じるとべッドのそばに来てくれました。


「目が覚めたんだね、セリア。気分はどうだい」

「そうですね。・・・少しだるいです」

「まあ、そうだよね」

「みなさまは?」

「下の部屋にいるよ」

「・・・。うっ」


また、涙が溢れてきました。

顔を手で覆って泣き出してしまいました。


「セリア、どうしたの。どこか痛いの。気分が悪いの」


心配したお兄様がいろいろ言ってくれます。

私は手で顔を覆ったまま首を振ります。


「じゃあ、どうしたの。セリア」


答えられなくて首を振ります。

不意に頭の後ろと背中に手を当てられて抱き起されました。

そのままお兄様の腕の中に抱きしめられました。

驚いた私は顔から手を離してお兄様の顔をみます。

お兄様は微笑んでいます。


「そんなふうに泣かないで、セリア。ね」

「でも、わたし、もうしわけなくて」

「そういう風に思わなくていいから。僕たちが悪かったんだからね」

「だけど、みんなに身体が良くなってからと言われていたのに。魔力の暴走の怖さは知っていたのに」

「うん。わかってるから。試してみたら魔法が使えてうれしかったんだよね。それで、あれも、これもと、試してみたくなっちゃったんでしょ」

「おにいさま?」


なんでわかったのでしょう。

あれ、もしかして、これって、いつかきた道~、ですか?


「そうだよ。みんなやってることだよ。僕もね、初めて魔法が使えた時はうれしくて、周りが止めるのもきかずに暴走一歩手前までいったから」

「それは・・・」

「それも止めるために気を失わされて、起きた時にはもう~お腹が痛くて痛くて。子供なんだからもう少し加減してくれてもいいのにっておもったよ」

「それは、いくつのときですか」

「う~ん、たしか、3歳だったかな?」


お、お兄様って、もしかして、チートですか。



90話です。


前話に引き続き、震えています。

もう、泣きたい。

いや、少し涙目です。


この世界の人が思っている魔法についての、常識を破壊しようとした結果、できた流れなのですが・・・。

暴走させる気はなかったんですよ。


みんなの呪文を聞いていたセリアちゃんが、同じように言ってみたら、あら不思議!

私も使えたわ♡

という、だけだったのに。


話の前倒しはいいけど、何かひどいことになっていっているような?

おかげで、一つプロット追加になったし・・・。


だからね、未熟な作者に、難易度上げないでください。


これ、本当に完結できるかな?

なんかだんだん風呂敷が大きくなって、私の手に余ってきてるような・・・。


セル~、助けてね。

ちゃんと、フォローしてね。

じい様のばか~。

じい様がいろいろ用意しなければこんなことにならなかったんだぞ~。


あとで、じい様には責任をとらせたいとおもいます。

10日目話はあと1~2話かな。

そのあと、きっちりと反省と今後の対策をじい様にさせます。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

ちょいと、愚痴を書きましたが、完結まで持っていく予定ですので、これからもよろしくお付き合いください。


では、次話で。


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