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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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8-8 子供の時間?・・・折り紙しましょ!

食事が終わると大人はまた、別室に行ってしまいました。

残された子供たちは話をしていましたが、ギルベルト様とアマリア様がつまらなさそうにしています。

そういえば、この世界の遊び道具は何があるのでしょうか?

わからないので、何かみんなで一緒に遊べるものを作りたいと思います。

すごろく、なんてどうでしょうか。

大きな紙ってあるのでしょうか?

なければ糊でくっつけて大きな紙を作るのもいいですね。


「お兄様、大きな紙ってありませんか」

「大きな紙?大体このくらいしかないかな」


先ほど地図を描いた紙と同じ物を指さします。


「ではくっつけるための糊ってありますか」

「ノリ?」

「あ、ないんですね」

「なになに。紙をくっつけるって面白そう」

「そうだね。ノリって、何でできているのかな」


ビアンカ様、シュレイン様が話しに加わりました。

うーん。どうしましょう。

あ、そうだ。

折り紙!これなら、紙をもう少し小さくすればいいかな。


「えーと、それは、またで。それより、この紙で遊びませんか」

「紙で遊ぶの?絵でも描くの?」

「違います。折り紙をしませんか」

「「「「「オリガミ?」」」」」


やっぱり折り紙ってないんだ~。


「はい。正方形にするために紙を切りたいので、ハサミがほしいのですが」

「ハサミ?」

「セイホイケイ?」


あれ、ハサミはないんですか。


「ハサミで紙を切るの?」

「ハサミで紙を切らないんですか?」

「え、ハサミは木の枝を切る物でしょう」


あー、そういうことですかー。

紙を切るのにハサミは使わないのですね。


「では、紙を切るときには何を使うのですか?」


ビアンカ様、シュレイン様が顔を見合わせたあと、お兄様の方を見ました。

お兄様は微笑むと教えてくれました。


「ナイフだよ」


クリスさんが持ってきてくれました。

ペーパーナイフと呼ばれる物ですね。


「どのくらいの大きさに切るの」

「えーと、まず半分にしてください」


半分になった片方をもらい角を合わせて三角に折り、余った部分も折って印をつけます。


「こちらの部分を切っていただけますか」


お兄様がスッと切ってくれました。

あちらで侍女さんや執事さんが同じように紙を切ってくれてます。


「これをどうするの?」

「折ります」


私は紙を1枚取ると半分に折りました。もう半分に折り開いてつぶします。

みんなが私の手元をのぞき込みます。

折って開いて、折っておさえて。面を変えて折っていきます。

出来上がったものに息を吹きこみ膨らませます。


「はい、紙風船です」

「「「「うわぁ~」」」」

「すごいね。カミフウセンか」


ポンポンと掌の上で弾ませます。


「ねえ、どうやって作るの。教えてくれる」

「はい。一緒につくりましょう」


みんなで紙を持ち折り始めます。

一つ折るごとに説明をします。

ギルベルト様とアマリア様も楽しそうに折っています。

あら、紙を切ってくれた侍女さんと執事さんも同じように折っています。


「「「「「できた!」」」」」


みなさま出来ました。

ちょっといびつなのもありますが、初めてにしてはみなさま上手くできました。

楽しそうにポンポンと弾ませています。


「ねえ、セリアテス、他にはないの」

「そうですね。次はツルをつくりましょう」


それから、物入れ、やっこさん、はかま、しゅりけん、かぶと、あやめ、かえるを折りました。

みなさま、楽しそうです。


大人たちが戻ってきて、大人も加わって折り紙をしました。

長方形の紙で紙飛行機も作りました。

紙飛行機を飛ばしたら、ギルベルト様とアマリア様が大喜びしました。


「すごいわねぇ~。紙でこんなにいろいろ作れるなんて」


おばあさまが驚きの声をあげます。

みなさまも紙飛行機を作り、廊下に出て誰が一番遠くに飛ばせるか競争をしました。


しばらく遊んだあと、折り紙をお土産にアルンスト侯爵家とルートガー公爵家は帰られました。

帰るときに、ビアンカ様、ギルベルト様も私の勉強に参加することが決まりました。

えっと、なんで?


つ、疲れました。

私は今、ソファーに座りお母様にもたれかかっています。

隣に座ったおばあさまが私の頭を撫ぜています。

眠くなってきました。

ウトウトとしてきました。


「オリガミかの。紙にこんな使い方があったのかのー」

「このモノイレも小物をいれるのにいいわね」

「紅茶の製法もそうだが、一体どれほどの知識を伝えられているのか」

「・・・セリアはまだ7歳ですのよ」

「父上・・・」

「大丈夫だ。そのために集まったんだからな」

「そうだ、ミルフォード。心配することはないぞ」

「はい。僕も守りますから」

「頼もしいのう」


何を言っているのかしら。

集まった?

守る?

何から?

誰を?

わたし?

聞きたいのに眠くて考えられないわ。


そうして私は眠りの淵へと落ちていったのでした。



76話です。


子供達が仲良く折り紙します。

・・・という話のはずが、執事さん、侍女さん、何してるの?

大人も一緒になってねぇ~。


・・・いえ、私、人のこと言えません。

私もかなり好奇心旺盛で、「何してるの?」と言われることがよくあります。


8日目が今話で終わりました。

もう2話くらいいくかと思いましたが・・・終わりました。

おじいさま達がおとなしかったからです。


おっかしいな~。

なんでかな?


と思ったら、次話がね・・・。

えー、とー、私は、今、困惑しながら、次話を書いてます。

話しはサクサクかけていますが・・・。


ちょっと待ってよ。

何、それ。

設定にないんだけど。


の、オンパレードです。

今話のサブタイトルの「子供の時間」。

次話のサブタイトルの返しです。


もう一つ、質問?です。

キスシーンって、この話で書いて大丈夫でしょうか?

どこまでならいいのかわからなくなりまして・・・。

もちろん、表現はソフトです。

よろしければ、感想にお願いします。


ということで、次話で会いましょう。


次話は、3月9日10時で予約投稿します。


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