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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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8-7 お母様の妹一家です・・・ね?

結局来てからのお楽しみと、教えていただけませんでした。

つまらないので、お兄様、シュレイン様、アマリア様を誘って運動がてら屋敷の探検に行くことにしました。

みんながついて来ようとしたので、お兄様達がいれば大丈夫と、断りました。


公爵家は2棟からなっているそうです。片方は生活するための棟で、使用人の何人かの部屋があるそうです。

もう片方は来賓を迎えるための棟です。

1階に広い広間があります。夜会などを開くときに使われます。

2階と、3階にゲストルームがあるそうです。


その、来賓棟を少し歩いただけで息切れがしました。

本当に、泣けてくるわ。

体力なさすぎ。

付き添っていた、執事のアロンさんが椅子を用意してくれたので、座って休んでいます。

今いるのはダンスパーティーができる広間です。

シャンデリアが綺麗です。


「すごいですね。何でできているんですか」

「ガラスを加工してあるね」


ほうほう、ガラスもあるのですね。

あちらでは中世でステンドグラスなどにも使われていたから当たり前ですね。


一休みがすんで、生活棟に戻りました。

タイミングが良かったみたいです。

ちょうどお客様がいらっしゃってました。


「キャー、お姉様。なんてことなの。セリアテスが、セリアテスの髪がー」


女性が悲鳴を上げました。


「落ち着きなさい、ウルリーケ。興奮してはお腹の子に障るよ」


隣にいる男性が女性を落ち着かせようとしています。

よく見ると、女性のお腹が少しふっくらとしています。

そばには私と同じくらいの女の子と5歳くらいの男の子がいます。


「とにかく居間に入りましょう」


お母様に言われてみなさま居間に入りました。


「これは、リチャード様、セレネ様、お久しぶりでございます」

「ルートーガー公爵も元気そうだの。ウルリーケもの」

「はい。ありがとうございます。リチャード様」

「ウルリーケ、3人目ね。いつ頃かしら」

「はい。今、5か月ですので、来年の3月ですわ」

「フォングラム公爵、今日はお招きいただきましてありがとうございます」

「よく来てくれた。・・・」


来年の3月にはいとこがもう一人増えるのですね。楽しみです。

ん?今5か月で、来年の3月に出産ということは・・・。

えーと、この世界は、1年は何ヶ月なの。

1ヶ月は何日なの。

あと、今はいつかしら?

あ~ん、もう、わからないことだらけですわ~。


「セリアテス、久しぶりだね。私達のこと覚えているかい」


いつの間にかおじいさま達との挨拶がすみ、男性が私に話しかけてきました。

覚えていないので首を振ります。


「そうか。では、自己紹介だな。私はエグモント・ヨードル・ルートーガー。ルートーガー公爵家の当主だよ。そして」


ルートーガー公爵が続けようとしたのを女性が彼の腕に手を置いて止めました。

そして、ルートーガー公爵に微笑むと私の方を向きました。


「私はウルリーケ・アガーテ・ルートーガー。あなたのお母様の妹よ」


叔母様は少女の肩に手を置きました。


「私はビアンカ・マグダレーテ・ルートーガー。あなたと同じ7歳よ」

「ぼくはギルベルト・ツァイアー・ルートーガー。5さいです」


ギルベルト様もビアンカ様に続けて名乗ってくれました。

えーと、困りました。

なんと挨拶をしたらいいのでしょう。


「えーと、よろしくお願いします?」


あれ、疑問形になっちゃいました。


「ええ、そうね。これからもよろしくね、セリアテス」


叔母様が優しく微笑んでくれましたが、目に涙が浮かんでいます。

なんか、申し訳ないです。

セリアテスはこんなにも愛されていたんですね。


ウルリーケ叔母様の髪の色は濃いめの金髪と瞳の色はエメラルドでお母様と同じ色をしています。 

エグモント叔父様は髪の色は紺色で瞳の色はジェット(黒曜石)です。

ビアンカ様は髪の色はブロンドで瞳の色はエメラルド。私と同い年だなんて・・・。

ギルベルト様はエグモント叔父様と同じ髪の色で紺色。瞳の色はタンザナイト(濃い青)かしら。

そういえば、襲来に驚いておじいさま達の姿をよく見ていませんでしたね。

リチャードおじいさまはお父様と同じ髪の色でハニーブロンド。瞳の色はラピスラズリ(濃い紺色)です。

セレネおばあさまは髪の色は茶色(ラセットブラウン 小豆色)で、瞳の色はアンバー(琥珀)です。

前の私と同じ茶色と聞いていたけど、ラセットブラウンとミルクチョコレートじゃ、違うよね。


食堂に移動して昼食会が始まりました。

おじいさま、おばあさま、フォングラム公爵家、アルンスト侯爵家、ルートガー公爵家の総勢14名です。

食事は・・・王宮の昼食会と献立は似ていましたが、味が違います。

まず、セロリと、ニンジンと、うーん、ウド?ホワイトアスパラ?みたいなものをゆでた物がでました。

もちろんソースがついています。アンチョビ?かな。を、使ったソースです。

次のスープは、豆入りのダイスにカットされた野菜入りです。豆の大きさに合わせてあります。

そして、メインです。

魚料理です。

白身の魚のソテーですが、レモン?のソースが美味しいです。

もちろんパンは最初からテーブルに置かれています。

これも、王宮と違い 外はパリッとして、中はしっとりとしています。

もちろん、チーズとボロニアソーセージのようなものの薄切りがでてきました。

最後にデザートに焼き菓子と果物がいろいろでてきました。


こう言ってはなんだけど、あの世界のメディチ家みたい・・・と思っちゃだめかな?



75話です。


ピロリン!

ルートガー公爵家が合流しました。


と、フォングラム公爵の館について少々。


館、やかた、ヤカタ。

悩みました。

悩んだ結果が館を普段使う所と、パーティーに使われる所と、分けることにしました。分けるといっても、一つの館の右と左です。


あと、ルートガー公爵一家の容姿と祖父母の容姿についても。

・・・祖父母のことを、語り忘れてましたね。


そろそろ、登場人物が増えてきたので、一度、登場人物紹介の簡単な物を一番最初に挿入しようかなと思っています。

あ、でも、まだ、キャバリエ公爵家が出てないからなぁ~。


どうしましょうかね?


では、次話で。


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