6-3 叔父様一家とお話し?・・・です
お父様がその男性に声をかけました。
「来ていたのか、アーマド」
「今日王宮を辞するときいたから、こっちに来た方が早いと思ってね」
「そうか」
「旦那様、ここで立ち話もなんですので、屋敷に入られてはいかがでしょうか」
「ああ、そうだな」
こうして、居間へと移動しました。
居間にはきれいな女性と私と同じくらいの男の子と5歳位の女の子が待っていました。
お父様はソファーに私を座らせました。
部屋にいた3人は私を見てとても驚いた顔をしています。
「ソフィティア、シュレイン、アマリア。お前たちもきてくれたのか」
「もちろんですわ。可愛い姪のセリアに起こったことですもの。これは、来ないわけにはまいりませんわ」
えーと、お父様の弟一家で合っているんだよね。
「それで、セリア。私達がわかるかい」
叔父様に聞かれました。
私はみなさまの顔を見回しました。
そして、首を振りました。
「ごめんなさい。わからないです。会話からお父様の弟一家というのは、わかりましたが」
叔父様は驚いた顔をしてお父様を見ました。
お父様が頷いています。
「皆様お座りになりませんこと」
お母様の言葉に、みんな椅子やソファーに座りました。
メイドさんがお茶の支度をして持ってきてくれました。
シュレイン様とアマリア様がもじもじしながら私を見ています。
お茶がいきわたり、誰ともなく一口飲みました。
「さてと、自己紹介をした方がいいのかな、兄上」
「そうだな。私からした方がいいか、アーマド」
「いや、ここは自分たちで自己紹介でしょう。ね」
最後は私の方を向いていいました。きれいなウィンクつきで。
「私は君の父の弟で、アーマド・エトワード・アルンストだ」
「私はその妻の、ソフィティア・クレメテル・アルンストですの」
「僕は、シュレイン・エレイル・アルンスト。8歳だよ」
「わたしは、アマリア・ソレイユ・アルンストです。4さいです」
私はみなさまの自己紹介に軽く頭を下げました。
叔父様以外は困惑した顔をしています。
アーマド叔父様は髪の色はブロンドで、瞳の色は濃い目のブルーです。サファイアより濃い色をしています。顔立ちはお父様と似ていますが、お父様より精悍な顔をしています。
ソフィティア叔母様は、髪の色は新緑を思わせるような緑色で、瞳の色はペリドットです。
シュレイン様は私より一つ上だったのですね。髪の色は翡翠に近い緑色です。瞳の色はヘリオドール(濃いめの黄色)です。光の当たり具合では金色っぽく見えます。
アマリア様は髪の色はグレープフルーツに近い黄色で、瞳の色はアクアマリンです。
私の顔を見ていたお父様が軽い溜め息をつきました。
「やはり思い出せないようだな」
「本当に記憶がないのか、兄上」
「ああ。そのうち思い出せるかもしれないがな」
「なんでそうなったのか、聞いてもいいか」
お父様と叔父様は席を立って部屋を出て行きました。
私達に聞かれたくない話しもあるのでしょう。
お母様と叔母様も席を移して話し始めました。
私のそばにはお兄様とシュレイン様とアマリア様が残りました。
お兄様がシュレイン様と話を始めました。
二人の話を聞いていましたら、アマリア様が私の顔をジッと見ています。
なんでしょうか。
マイン様を思い出します。
お、お願いですから、そんなキラキラした目で見ないでください~。
頬も染めないでください。
と、心の中で叫びましたが、もちろん届くわけありません。
「どうしたの、アマリア。セリアの顔をジッと見て」
お兄様がアマリア様に声をかけました。
「えっとね。セリアねえさまがね、つきのおひめさまみたいになったと、きいたの」
「えっ(なんで王宮以外にそんな噂が流れてるの)?」
「ああ、聞いたんだね。そうだよ。マイン王女様の命名なんだよ」
「はい。じっさいにおあいしたら、とってもきれいなのです」
「ふふふっ、そうだよね。アマリアもそう思うよね」
「僕も、そう思ってるよ。ミルフォード兄様」
あの、本人の目の前でそういうやり取りは・・・。
なんかいたたまれないのですが・・・。
それから、3人で今まで私とどういう交流があったのか、話してくれました。
私は頷きながら聞いていました。
で、どういう流れか、私がフィリナ様と勉強をすることになったと聞いたアマリア様が、自分も一緒に勉強したいと言い出しました。
困っているとお母様達の話しが終わったのか、そばに来ました。
話しを聞いたお母様達が顔を見合わせました。
「あら、それはいいじゃない。お義姉さま、迷惑でなければ参加させていただいてもいいかしら」
どうやら、決定みたいです。
63話です。
な、名前、が~!
なかなか決まらない。
まだ、執事長と侍女長と料理長と部屋付き侍女さんに、伯母様一家。
それから、祖父と祖母と、ルートガー公爵家の人々とか。
取り巻きの令嬢に攻略対象候補たちも考えなきゃ。
誰かヘルプミー!
求む。
ヨーロッパ風の名前。
こんな名前があります、とか。
教えていただけたら使わせていただきます。
よろしくお願いします。
では、次話で。




