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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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1日目の4 ひとまず混乱から回復したみたいだけれど……

 新たな人はなんか立派な服を着ています。

 もしかしたら、王様かもしれません。

 その人は私を抱いたお父様を面白そうに見ています。

 お父様はその人の顔を見るとまた舌打ちをしました。


「フォングラム公爵、そう急いで帰ることはなかろう。まずは部屋に戻りご令嬢を休ませてあげた方がいいだろう。そして、倒れてから今日までのことを話して差し上げた方がいいだろうな。ああ、あとご令嬢の状態を確認するためにも医師に診察もしてもらわないとならんなあー」


 なんでしょう? 

 真面目な顔で言っているのですが、ニヤニヤとした笑い顔が浮かんで見えます。

 その人の言葉に苦虫を噛み潰したような表情をしながら、お父様は軽く頭を下げました。


「陛下の仰せのままに」


 ああ、やはり国王陛下でしたか。

 お父様の横でお兄様も頭を下げています。

 お母様も貴婦人の礼をしていました。


 そうして私たちはもとの部屋に戻りました。

 部屋ではメイドさんが待っていてくれました。

 お父様は私をベッドに下ろすとメイドさん達に一礼して、お兄様と共に部屋から出ていきました。


 メイドさん達は何故か4人に増えていました。

 ベッドに座らされた私の身支度をしてくれました。

 着替えをするときにお湯で体を拭いてくれて、新しい寝間着(?)に着替えさせてくれました。

 でも、一人で体を起こしていられない私を支えながらなので、少し大変そうでした。


 軽い食事も用意してくれていましたが、食欲がないのでスープだけいただきました。

 この時上手く体を動かせない私に、ずっとついていてくださったお母様がスープを飲ませてくれました。

 小さい子になったみたいで恥ずかしかったですが、お母様が嬉しそうだったので甘えることにしました。

 ただ、その様子を何か言いたそうに見ていたメイドさん達が印象的でした。


 そうして、小一時間ほど時間が経った頃に扉を叩かれました。

 メイドさんが応対して、訪ねて来た人を部屋の中に入れました。

 お父様とお兄様、先ほど会った白いローブの人達、他にも何人かの方と、そしてなぜか国王陛下です。


「セリア、もう落ち着いたかい」


 お父様の問いかけに頷くことで返事をしました。

 私の今の状態はベッドの中で、体を起こすためにたくさんのクッションで支えられています。


「先ほどはすまなかったね。セリアが目を覚ましたことが嬉しくて暴走してしまったよ」


 少し恥ずかしそうに笑うお父様がかわいく見えます。

 でも、暴走ってしてました?


「それでね、どうして王宮(ここ)にるのか、セリアが目覚めたことを皆があんなにも喜んだのか話してなかったと思ってね。今更だけど聞いてくれるかい?」


 私はまた頷きました。

 確かにそれは一番知りたかったことだったから。


 聞いた話を要約すると、王宮で開かれたお茶会で私が怪我をして、怪我の治療が終わった後に倒れてしまい、その後高熱を出して7日間目覚めなかったこと。

 その7日間の間に髪の色が抜けるように薄くなり今の淡いプラチナブロンドになったこと。

 そして魔力が強くなったこと。

 でした。


「あの、魔力ってなんですか?」


 話を聞いて一番疑問に思ったことを口にしてみたら、皆がすごく驚いた顔をしました。

 白いローブの一人が私に説明してくれました。


「私たちは魔力を持って生まれてきます。ですが、強さや魔力量に個人差があり、得意な属性があります。属性は髪と目の色に出やすいです。ただこれは相性のいい属性を判断するのに役立ちますが、中には色に関係なく全属性を使える人もいます。魔力の強さは髪の輝きに現れます。強い人ほど光輝いて見えるのです」

「そうなんですか・・・」


 いまいちよく解らなかったですが、この世界の人なら魔力があるということですね。

 私の様子に皆が目を見交わしています。


「他に何か分からないことはありますか?」


 先ほど話してくれた人が聞いてくれました。

 私は心が落ち着いてから思っていたことを、聞くことにしました。


「あの、私は……どこのだれで、何という名前でしょうか?」


5話です。

お付き合いくださいまして、ありがとうございました。

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