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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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4-1 楽しい1日のはずが・・・

今日は昨日より気分よく目が覚めました。

夜中に目が覚めることがなかったのも大きいと思います。

あとは、・・・ふふっ。

やっと、王宮から家に帰れるのです。

王宮での至れり尽くせりは人をダメにすると思うのよね。


それと、・・・うふふっ。

お友達との約束です。

早くみんなに会いたいです。


ん?何か忘れていたような・・・。

あー、そうです。お父様を怒るのを忘れていました。

会ったら、ガツンと言ってやらなきゃ。


今日も着替えが終わってソファーでくつろいだころ、家族が部屋にきました。

やはりあまり足に力が入りませんので、兄のエスコートで隣の部屋に行きました。

食事が終わるまではおとなしくしてました。

さあ、お説教タイムです。

・・・と、意気込みました。が、


「お父様。スクワーレ伯爵令嬢のフィリナ様から聞きましたけど、お父様はスクワーレ伯爵に冷たくしたそうですね」

「うっ、それは・・・」

「私、お父様が権力をかさに着て弱い者いじめをする人だとはおもいませんでした」

「いや、その・・・」

「まずは本人同士が話し合うべきことですよね。それで解決できなければ、親に出ていただくことになるとおもいますわ」

「あー、その、だから」

「まあ、今回は私が7日間目を覚まさなかったから、文句の一つも言いたくなるのはわかります」

「セリア・・・」

「ですが、倒れた日に冷たい対応をするのは、おかしいとおもいます」

「・・・」

「ですので、スクワーレ伯爵に行き過ぎた対応をしたことを、謝ってください」

「・・・を・・・・・んだ」


お父様が小さな声で何かいいました。

聞こえなかったので、首をかしげながらお父様を見つめました。


「昨日、スクワーレ伯爵と話をして謝罪したんだ」


お父様は顔を赤くしながら、叫ぶようにおっしゃいました。

聞けば、昨日私がフィリナ様と会っている時に、お父様もスクワーレ伯爵と会われたそうです。

・・・で、前日に私が王妃様に言った、「誰も悪くない」発言を聞いて反省したそうで、スクワーレ伯爵に冷たい対応の謝罪とフィリナ嬢に責任がないことを伝えたそうです。

スクワーレ伯爵はとても感激していらしたそうです・・・。


お父様の言葉を聞いてホッとしました。

ですが・・・。


ええ、そうですよね。

私の言動は、報告されるんですよね。

・・・そうよ。よく考えればわかることだわ。

7日間眠って、身体に変化があって、記憶を失くして・・・。

そんなことがあれば、起きてからの一挙手一投足を観察するわよ。


・・・でも、これでフィリナ様の憂いは無くなったのよね。

家に帰れることだし、よしとしましょう。


だけど・・・これが、甘い考えだと・・・すぐに、思い知るのでした。


今日もウェルナー医師とウルバーン医師が診察にきました。

魔法で状態をみてから、思い出したことがないか聞かれました。

昨日と変わらず何も思い出せたことはないと伝えました。


そうしたら、ウルバーン医師が話をしましょうと、言ってきました。


「セリアテス嬢、もう知っていらっしゃるとおもいますが、あなたの様子、言動はすべて上の方たちに報告されています」

「はぁ~・・・(やっぱり)」

「もちろん、私達医師もその場にいますので、あなたの状態は把握しています」

「は・・・そうなのですか・・」

「ええ。それで、どうしてもセリアテス嬢にお聞きしたいことがいくつかできたのです」

「・・・なんでしょうか」

「そうですねぇ、まずは、あなたは周りをよく見ていますよね。それはなぜですか」

「えっ?あの・・・私は、周りをよく見ているのでしょうか」

「見ているでしょう。目覚めてすぐ、国王陛下(・・・・)を、公爵の言葉から推測できてましたし、それに皆さんが言った言葉の言い間違いや思い違いを正されてましたよね」

「そう・・・だった・・・かしら?」


私は困ったように彼らを見て首をかしげました。

でも・・・ウルバーン医師はメイドさん達のように赤くなってくれません。


「まあ、それはいいとして、セリアテス嬢。王妃様に「誰も悪くない。しいていうなら、運が悪かった」とおしゃったと聞きました。本当にそういったのですか」

「はい。いいました」

「では、どうしてそう思われたのですか」

「えっ?」

「そのように貴族的でない考えに、どのようにしていたったのか伺いたいのですが」


冷汗が背中を伝わっていくのがわかりました。




43話です。


目覚めてから4日目に入りました。


補足、というか・・・裏話?的な。


朝食後のセリアちゃんに責められて、しどろもどろのパパ。

はい。昨夜設置した魔道具の具合を見るために、会話を聞かれています。

で、赤くなったと。


実はこの話は魔術師長話を書く前に、出来ていました。

パウル君とセリアちゃんの会話を書いていて、何かを忘れているとおもったのよね。

前話を読み直して、今話を読んで、・・・王宮上部の人たちの話が抜けているとなり、魔術師長話ができました。

魔術師長話を投稿した後、この話を読んで驚きました。


意図したわけじゃなかったのに、パパの言葉もパウル君のセリフも魔道具ありきの言葉になっていたのです。


いやー、こういうことってあるんですね。


では、ここまで読んでいただきありがとうございました。


次話は・・・えっと、2~3日後になるかも・・・。

力不足で言葉が迷走しています。


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