3-5 明日の楽しみができました?・・・
新しくお茶を入れてもらいティータイムとなりました。
改めてフィリナ嬢と話すと、同い年だとわかりました。
フィリナ嬢の兄弟は4歳になる弟と生後3か月の妹がいるそうです。
うらやましいです。私も弟か妹が欲しいです。
王女様達がフィリナ嬢に見せつけるように私に構ってきます。
あの、王女様方、なにがしたいんですか?
そうそう、ローザ様が話しの中でこんなことを言い出しました。
「セリア、これからすーごく、大変になるとおもうわ。」
「はい?」
「だって、もともと可愛い顔してたのに、髪の色が変わっただけで今までの2倍は可愛くみえるし、何といっても魔力量がこんなに増えてるんですもの。セリア争奪戦がおこるわね」
「・・・なんの予測ですか」
「筆頭はやっぱりうちの兄様たちよね。あ~でも、公爵様とか、たっかい壁になりそうよね~」
(・・・まだ、7歳なんだけど。・・・今から心配しなきゃいけないかなぁ~・・・)
「まぁ、先の話、先の話~」
「だいじょうぶです~。マインもたかいかべになるのです~」
無責任に手を振るローザ様に、自分が守ると胸を張るマイン様でした。
お母様が部屋にいらして医師の方が見えているとおっしゃいました。
王女様方とフィリナ嬢は明日も午前に来てくれると、約束してくれました。
友達との約束。
うふふ、いいですね。
明日がとても楽しみです。
入れ違いでウェルナー医師とウルバーン医師、あと魔術師長もいっらっしゃいました。
えーと・・・診察、と、お話?を、しました。
午前に王子様方がみえられたときのことを聞かれましたが・・・王女様達に言った「知らない人たち」と伝えました。あと、言われた言葉が美辞麗句といいますか・・なんか口説き文句みたいでしたと感想をいいました。
・・・魔術師長様、肩を震わせてますが、おかしなことをいいましたか?
一通り話が終わったあと、状態が落ち着いているようだから、明日もう一度診察して、結果が良ければ家に帰っていいと言われました。
うふふふ。
さっきから笑いが止まりません。でも、声に出さないように気を付けています。
なので、ニコニコしていると思います。
「セリア、そんなに家に帰れるのがうれしいの」
「はい。お母様」
にっこり笑顔で答えます。
・・・もう慣れましたが、赤くなるのは、いいです。
ですが、その、まぶしい物を見るような眼はなんですか?皆さん。
お母様はフゥーとため息をつかれました。
「・・・そう。屋敷の者もあなたが戻ってくるのを楽しみにまっているわ」
あれれ、複雑な顔をなさっています。
えっ、・・お母様はああおっしゃったけど、本当は私嫌われていたとか・・・。
あ、ありうるわー。彼女の記憶の悪役令嬢ってタカビーだったし。
・・・うわー、私もそうだったんだ。だから、お母様はあんなお顔をなさったのだわ。
うん。よし。忘れちゃったことだし、帰ったらみんなに好かれる令嬢になろうっと。
「部屋を・・・どうしようかしら」
お母様が呟くようにおっしゃいました。
へっ?部屋?
「お母様、部屋って、なんのことですか」
「あら、言葉にだしていたのね」
お母様が苦笑されました。
「あなたの部屋は2階にあるのよ。まだ、足に力が入らないのでしょう。階段は危ないものね」
「そういうことだったのですか」
「しばらくは1階の客間を使った方がいいかしらね。それとも使いなれた部屋の方が・・・」
ハッとしたように言葉を止めてしまわれました。
様子を窺うように私を見ています。
うん。言いたいことはわかるけど、気がつかないふりをしちゃいましょう。
小首をかしげるようにしてお母様を見上げます。(ここ、大事!)
「お母様、家に帰ったら歩く練習をしないとなりませんよね。階段の上り下りはいい練習になりませんか?」
「そ、そうね。・・・あ、あとで、お父様とも相談しましょうね」
ごめんなさい、お母様。動揺させてしまって。
はぁ~。これで、わかりましたわ。
皆様の反応って私がニッコリ笑ったときですわよね。
私の笑顔ってそんなに破壊力ありますか?
今日はお昼寝をしなかったので、疲労困憊です。
夕食を早くしてくださいましたが、あまり食欲もなく少しだけ食べて、すぐに寝てしまいました。
おかげで夢も見ずにぐっすりと眠れました。
40話です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
楽しみに待っていただいている方がいると思うと、とても励みになっています。
すみませんが、しばらく投稿をお休みさせていただきます。
身内に不幸があり、続きを書くことができそうにありません。
1週間ほどお休みして、また、再開します。