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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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3-2 王子様たちは・・・年齢詐称・・・ですか?

「「兄上!」」


部屋に入ってきた新たな少年は先に来ていた二人を面白そうに見ています。

その表情はお父様を見ていた国王陛下とそっくりです。

彼は二人を無視すると私のそばにきました。


「お騒がせして申し訳ない、セリアテス嬢」


私の右手を取ると手の甲に軽く口づけました。

私は動揺して一歩下がり、バランスを崩して倒れそうになりました。

右手を取っていた彼がとっさに手を握り、引っ張ってくれなかったら無様にひっくり返っていたことでしょう。

彼の腕に抱きとめられたとき、声にならない悲鳴が聞こえた気がするのは気のせいでしょうか?


「ありがとうございます」


にっこり笑いながらお礼をいいました。

あら、・・・またです。フリーズされてます。

彼の後ろにいた二人も固まって、・・・赤くなりました。

首をかしげて支えてくれた彼を見上げます。

彼は、ハッと我に返りコホンと咳払いしました。


「まだ、足に力が入らないのだろう。座って話をしようか」


頷くと椅子のところまでエスコートしてくれました。

他の二人もおとなしく椅子に座りました。

メイドさんが皆さんにお茶を配りお話をすることになりました。

二人から兄上と声をかけられた少年が話し始めました。


「改めて聞くけど、僕たちのことわかるかな?」

「い・・いいえ。わかりません」


申し訳なくて・・・声が小さくなっていきます。


「気にしなくていいよ」


にこやかに微笑まれました。うん。この表情も国王様と同じです。


「じゃあ、自己紹介しようか。僕は第1王子のアルフレッド・ウィングス・リングスタット。12歳だよ」


アルフレッド王子は隣の少年をつつきました。


「僕は第2王子のカークライト・モルゲン・リングスタット。君の兄ミルフォードと同じ10歳だ」

「僕は第3王子のシュナイダー・アットリテ・リングスタット。8歳です」


お二人も続けて自己紹介をしてくれました。

私は3人に頭を下げました。


アルフレッド王子はブロンドに瞳の色はアクアマリン。国王陛下と同じ色をしているわね。あ、でも、陛下の目の色はもう少し濃かったからサファイアかしら。

カークライト王子は王妃様と同じ赤い髪に瞳の色はコハク?かしら。王妃様は瞳の色は薄い水色をしているから、カークライト王子は誰に似たのかしら?

誰に似たといえば、シュナイダー王子の瞳の色はグリーンだったから、先祖の誰かということかしら?髪の色はブロンドだから、陛下と一緒よね。

そういえば、ローザ様は王妃様と髪の色と瞳の色は同じだったわね。でも顔立ちは陛下そっくりだったわ。

マイン様はローザ様と逆で陛下と髪の色と瞳の色は同じだけど、顔立ちは王妃様にそっくりだったのよね。


こんなことを思っていたら、三人に見つめられていました。なんか居心地が悪いです。

もじもじしていたらお兄様が助け舟をだしてくれました。


「あまり見つめないでいただけますか。妹も困ってしまいます」 

「すまない。つい見つめすぎたようだね」


アルフレッド王子が苦笑されました。


「父上たちが言っていた月光姫がどうなのかとおもってね」

「はっ・・い・・?」


えっ、待ってください。その言葉はローザ様が言ったことであって、なんで陛下が知っておられるんですか?


「ほんと、その名の通りの月光色だね。ローザとマインが騒いでいたのもわかるな」

「うん。とってもきれいだよね」

「もともとかわいかったけど、神秘的な美しさが加わったというか」


3人の言葉に困惑が広がります。賛辞されるのはうれしいのですが・・・あの、私、まだ、7歳です。

まだ、いろいろと早い気がします。それにきれいとか美しいとか、口説き文句は大人が使うべきです。

子供が使っても違和感がいっぱいです。

はっ、まさか、この世界では10歳くらいで結婚するのでしょうか。

だから、8歳でも女性を口説けないとお話しにならないとか・・・。


頭がグルグルしてきて皆さんの言葉が頭に入ってきません。

だ、誰か助けてください。


「お兄様たち、セリアを困らせて何をしていらっしゃるの」


いつの間にか、ローザ様とマイン様がいらっしゃってました。




37話です。


王子様たちが出てきました。

・・・

すみません。

王子様達の口説き文句を、省略しました。

だって、セリアちゃん聞いてないんだもん。

さっさと王女様達を出したかったんだもん。


と、いうことで次話を、こうご期待!


てっ、自分でハードル上げてどうするのよ~。



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