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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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3-1 お客様?が、いらっしゃいました・・・が

目覚めた日から3日目です。

今日は昨日より体が軽く感じます。

いつものようにメイドさんが着替えを手伝ってくれました。


出来れば自分一人で着替えたいとおもいましたが、この世界の服がそうさせてくれません。

服を止めるのが背中側ということもあるのですが・・・ボタンがないのです。

全部リボンないし、ひもで絞めるのです。

彼女の、記憶の世界の時代的に中世のヨーロッパ?、ぐらいでしょうか。


ドレスは素敵なのですがもう少しどうにかならないかとおもいます。

今日も隣の部屋で家族と朝食を共にいただきました。

隣の部屋までは支えてもらいながら歩いていきました。

お母様が少し涙ぐまれましたが、動ける(動く気かしら?)ようになったことを喜んでくれました。


午前は昨日会ったウェルナー医師とウルバーン医師が診察にきました。

昨日のように魔法で状態をみてから、思い出したことがないか聞かれましたが、何も思い出せないというと落胆なさったようです。

歩く練習をしていいか尋ねましたら、部屋の中で何かにつかまって歩くようにと言われました。

・・・ですが、・・ウルバーン医師がずっと探るような目で私を見ていたのが気になりました。

私は・・何かしたのでしょうか?

昨日の会話を誤魔化したことがわかってしまったのでしょうか。


医師の方が帰られた後はすることがなくなりました。

歩く練習がしたいというと、お兄様が手を貸してくれました。

お兄様に手を引かれて歩いていると、赤ちゃんが初めて歩いたときのようだとおもい、ちょっと情けなくなりました。

転ばないようにお兄様が気を付けてくださったので、歩くことに専念できました。

テーブルの周りを一周したところで、一休みしました。

本当に筋力が落ちています。


お母様、お兄様とお茶をいただいていると来客がありました。

侍女に告げられてお兄様が応対していますが・・・なんででしょう。

お兄様の声がとても不機嫌に聞こえます。

お母様がお兄様のそばに行きました。

すぐに戻ってこられて、私に来客だとおっしゃっていました。


誰がいらっしゃったのか教えてほしいなとおもいましたが、なんとなく会わせたくなさそうなのはわかりました。それと、無下に断れない相手だということも。仕方がないので会ってみましょう。


「お兄様、お客様をお連れください」


私が声をかけるとお客様を連れてこちらの部屋に入ってきました。

お兄様と同じ年ぐらいでしょうか。

・・・嫌な予感がしますが、お話ししましょう。と、口を開きかけたら、お客様の方から話してきました。


「久しぶり、セリア。目が覚めてほんとによかったね。心配したんだよ。あ、これ、お見舞いなんだけど、どこかに飾ってくれるとうれしいな」


にっこり笑顔で花束を差し出されました。


「あ・・・ありがとうございます?」


花束を受け取りながら首をかしげると・・・。

彼は息をのむと頬を赤らめました。

・・・また、この反応です。本当になんなのでしょう?

あと、あなたは誰なのですか。

お兄様に教えてほしいむねを視線に込めてみましたが、また、来客がと侍女に告げられてお兄様は隣の部屋に行ってしまいました。


困惑したまま彼を、見つめていると頬の赤みが増した気がします。

お母様は何も言わずに私のそばにいますが・・・フォローしなくていいんですか?


お兄様が制止する声が聞こえました。と、同時に隣の部屋の扉が勢いよく開きました。


「あーーー。兄上、抜け駆けはなしと言ったじゃないですかーーー」


飛び込んできた少年は彼を指さすと大声をだしました。

言われた彼は、舌打ちをすると少年をにらみます。


「女性の部屋に招かれていないのに勝手に入ってくるのは無作法じゃないのかい」

「抜け駆けしといていうことじゃないでしょう」

「マナーの問題だといっているんだ。僕はちゃんと部屋に招かれたぞ」


少年はお兄様の方を見ます。

お兄様が頷くと、ムッと顔をしかめました。


「勝手に入った無礼はわびます。ですが、約束を守らなかったのは兄上です」


少年は彼をキッとにらみました。


「そうだな。部屋を訪ねる時には、3人でという約束だったな」


もう1人の少年が現れました。


予想はつきましたが・・・あなた方は誰ですか?




36話です。


3日目に入りました。

あの方、もといあの子たちが出てきました。

おかしいな?

こんな感じになるはずじゃなかったんだけど・・・

若干1名 残念臭が漂っています。


次話で挽回!

・・・いや、無理かも・・・


では、次話で。

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