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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
36/444

2・5 思い出した・・・ゲーム?・・・のこと

目が覚めました。

夜中です。

真っ暗です。


昼間の衝撃がよみがえってきました。

一言、言わせてください。


(なんでここは乙女ゲームの世界なのーーーーーーー!

 テンプレにもほどがあるわーーーーー )


口には出せないけど、心の中で絶叫しました。


昨日思い出した彼女の記憶。

その中にあったんです。

王子様たちの名前が!


ゲーム名は・・・確か・「魔法学園クルセイダー 恋も魔法もあなたと共に」とかいったとおもうわ。

たしか、内容は、魔法学園に入学した魔力量が多い庶民のヒロインが、魔法を極めながら恋をするって話だったわよね。で、攻略対象は三人の王子様と侯爵家嫡男に騎士団長嫡男、あと魔術師長の秘蔵っ子と学園の担任教師だったかしら。そして、それぞれに婚約者がいて、ヒロインの邪魔をするのよね・・・。その婚約者の一人、第3王子の婚約者の名前が、セリアテス・クリスチーネ・フォングラム!だったわ。それに、セリアテスは攻略対象すべてに関わっていたのよね。第1王女と仲が良かったから、王子様方とは小さいころからお互いを知っていたし、侯爵家嫡男はお兄様でしょう。騎士団長嫡男はお兄様の親友で、魔術師長の秘蔵っ子はセリアテスの同級生だったし、学園の担任教師はセリアテスの家庭教師をしていたはずだわ。


・・・・・。


もう、なんなのよー。

本当に冗談じゃないわ。


転生で前世記憶持ち!そして、チート能力の開花!

プラス悪役令嬢ですか?

じゃあ、私はよくあるバッドエンド回避をしなければいけないの。

それとも、ヒロインから将来国を背負う方々を守れとでも。


ああ、いけないわ。

興奮したからって、検証するのを放棄してたわね。


よーく思い出して対処の仕方を考えなくては。


えーと、学園名は・・・というか、検証のしようがないじゃない。

覚えていないもの。


うーん。仕方がないわ。じゃあわかっていることについて考えましょう。

第3王子との婚約。

まずは、これを回避しましょう。

たしか、王妃様主催のお茶会のあとに王子様方の婚約者が決まるのよね。


うふふ。断るためのいい口実があるじゃない。

記憶喪失!

うふふっ、記憶喪失さまさまよね。

お父様にそれとなーくお断りいただけるようにお話ししなくちゃね。


次はお兄様。

お兄様は・・・あんなにやさしいお兄様なのにヒロインと恋仲になってしまったら、セリアテスのこと見向きもしなくなってしまうのよね。ゲームの中で、ただ一人婚約者が決まっていなかったから、お兄様とヒロインが上手くいくのが一番いいはず。・・・だったのに、お兄様を取られたくなくて意地悪をしてしまって。王子の婚約者にふさわしくないと公爵家から婚約破棄を願い出て、失意のセリアテスは自殺してしまったのよね。

あら、セリアテスってば、第3王子のこと好きだったのね。


どうするのが一番いいかしら。

とりあえず、ヒロインと恋仲になったら邪魔はしない。

それまでは、お兄様大好き。

記憶を失くした私にいろいろ教えてね!作戦でいきましょう。


あとの人は・・・顔もわからないし出会ってから考えることにしーよぉっと。


ふうー。これでいいわね。


それよりも。

うふふっ。

うふふふふ。

王女様達、かわいかったなー。


あの様子だと、すごく仲が良かったみたいよね。

思い出せないのは残念だけど・・・。

これからまた、仲良くなれるかしら。

きっと、・・・大丈夫よね。


でも、・・・あんなに想ってくれていたなんて。

なんか、もうしわけないわ。

うん。

私も、ローザ様に誇ってもらった私に負けないように、これからがんばらなきゃね。


でも、月光姫ってなに。恥ずかしわ。

あー、赤面しちゃう。


それにしてもマイン様。

一体何から私を守るのですか???


それでは、もうひと眠りしましょう。

おやすみなさい。


・・・・・・・・でも、眠れるかしら?



35話です。


もう1話投稿しました。


ここまで読んでいただきありがとうございます。


前話まで、振り返りが多くて話が進まなくてすみませんでした。

感想を書いてくださった方にも指摘されましたが、

私もちょっとくどいかなとは思ったのですが、医師の立場と王宮上部の考えを入れたかったため、ああなりました。

今話で2日目が終わり次話から振り返り話は入らなくなります。

なるかな?

なる予定で・・・。


では、次話で。



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