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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第2章 女神様の愛し子になってから
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15-5 ドレスと・・・お絵かき?

先程は危なかったです。もう少しできれいなお花畑の世界に行くところでした。

私の様子に気がついた、クラーラお姉様が助けてくれなかったら・・・。


気を取り直して、ドレスを決めるための話し合いです。

クラーラお姉様が話しを進めてくれるようです。


「それでは、宴は昼間に行われるのね。あと2部構成だったかしら。それはどういうことですの。ソフィティア叔母様」

「王城の大広間が広いからって貴族家が全員入るわけないでしょう。今回は準男爵、騎士爵家の者も来るのよ。だから大広間に入れるのは、各当主一家のみ。当主夫妻とその子供までね。それ以外の人は庭園で待つことになっているのよ」

「庭園で? では園遊会を兼ねるのかしら」

「そういったことではないのよ。入りきらない人数をどうにかしようとおもったら、庭園に居させるしかなかったのよ」

「では、動きやすい服装の方がいいのかしら。庭園を歩き回るのでしょう」

「ああ、それはないわよ。爵位ごとに庭園の位置がきまっていて、式典が済んだらすぐに皆が挨拶にくるから」

「挨拶にくるのね。歩き回らなくていいのはうれしいけど、長くなりそうね」

「ええ。だから、ところどころで休憩を入れるそうよ」

「わかりましたわ。ありがとうございます、ソフィティア叔母様」


という事は私もキャバリエ家も広間から動かなくていいのですね。

ん? 挨拶にくる? あれ、宴じゃないの? 宴って宴会の一種よね?


「セリアテスのドレスは神殿に行った時と似たものがいいかしら」

「そうよね。女神様の愛し子に相応しいドレスと云うとそうなるのかしら」

「あら、それではつまらないわ。セリアテスのお披露目なのよ。他の誰よりも可愛くしなきゃ」

「クラーラの言う通りね。セリアテスのかわいらしさを引き立てるドレスを選ばなければいけないわ」


・・・さっきから、居心地が悪いです。おば様方、かわいい、かわいい言い過ぎです。

美人のおば様方に言われると・・・あっ、何かへこみます。


と、おば様方が私の方を見ています。

そうです。ドレスを決めるのですよね。


「あの、お母様。持っているドレスでは駄目ですか」

「・・・気に入っているものがあるの」

「お兄様に頂いたドレスがまだ着たことがないと思うのですが」

「ええ、そうね。・・・でも、待って、あの色は・・・形も・・・。キュリア、持ってきてくださらないかしら」

「・・・はい。奥様」


お母様にいわれたキュリアさんは、一瞬驚いた顔をして、慌てて頭を下げて部屋を出ていきました。


キュリアさんが持ってきてくれたドレスを見て、おば様達が意見を言っています。


「これは、お茶会用ね。今回には駄目だと思うわ、お姉様」

「ええ。色も冬には明るすぎるかしら」

「でも、緑ならこのくらいもいいのではないかしら。セリアテスはまだ7歳ですし」

「セリアテスはこのドレスのどこが気に入っているのかしら」


おばあ様に訊かれました。


「えーと、ドレスの形ではなくて、この帯?に使われた色がきれいだなと思ったのです」

「まあ。ドレスではなくてリボンの色なのね」


おばあ様が他のドレスを持ってきました。


「では、このような形で、この緑色のリボンを使うというのはどうかしら」


おばあ様達がまた私そっちのけで話しているので、私は紙と鉛筆を用意してもらいそのドレスをもとに絵を描きました。

イメージはナポレオンの戴冠式の絵。奥さんのジョゼフィーヌが着ていた、袖の上部が膨らんであとはピッタリ腕にくっついた感じで、ウルリーケ叔母様に作ったエンパイアラインだったけど、そこはちょっとアレンジして胸の下の切り替えではなくて、ウエストに細いリボンが編み込まれたような・・・。


あはは、胸がないのにギャザーでふんわりさせるなんて。7歳の子供にこれはないわ。クラーラお姉様になら似合うでしょうか。


次の紙にも、何となくでドレスの絵を描きます。これは・・・誰だったかしら。美術の教科書にも載っていた、腰の後ろが膨らんで、結い上げた髪に小さめの帽子をのせて、日傘をさして・・・。隣の男性が燕尾服・・・ではなかったわね。フロックコートだったかしら。やはりシルクハットを被って、髭を整えてステッキを持って。胸元にはスカーフだったかしら。


何となく、思い出したドレスを書いていきます。えーと、ベルサイユ時代は・・・鬘が流行していたのよね。太陽王は実は禿げていたって話だったけど。・・・プッ、エリザベスカラーってエリマキトカゲみたい。ああ、違うわ。トカゲの名前は首回りが襟巻みたいだと名付けられたのよ。


気がつくと、ドレスのことを忘れてお絵かきをしてました。

あれ、周りが騒がしいような?


顔を上げたら私の描いた絵を見てお母様達と侍女さん?達が話しています。

あれ? これは・・・。まさか作るのですか。


私が絵を描くのをやめたのに気がついたカテリア伯母様がそばにきました。


「セリアテス、とてもステキなデザインだわ。これは作れるのよね。是非、他の皆様にも見せたいわ。どうすればいいのか、指示して頂戴」


いつかの悪夢再びですか?



195話です。


えーと、前話の最後のお胸様ネタ。

一度入れてみたかったんですよね。

そこまでの爆乳って、小説やアニメの世界でしかお目にかかったことがないですよね。

実際にそこまであると何カップ何でしょう?


それでは次話で。

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