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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第2章 女神様の愛し子になってから
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15-3 私の侍女と護衛の子・・・

扉を叩く音がしました。お母様が答えて入室の許可を出します。

入って来たのは、親子でしょうか。同じ榛色(はしばみいろ)の髪と瞳をしています。女の子の白い顔にはそばかすが目立ちます。それから、濃い茶色の髪の男の子も。3人は部屋に入るとお辞儀をしました。


「もう少しこちらに来て。セリア、この2人は執事長の娘と孫なの。彼女はキャロル・エングス。隣にいるのがキャロルの子供のマリベル・エングスよ。キャロルはあなたの乳母なの。それからポール・ロドル。彼は護衛よ」


私の乳母という事は、マリベルさんは私の乳姉妹ですか。

・・・というより、ポール君は私より年下ではないですか。そんな子が私の護衛ですか。


言葉が出てこずに黙っていたらお母様がクスクス笑い出しました。


「セリア、ポールはあなたより2歳上よ。護衛といっても、子供だけで動かないといけない時に付き添わせるだけだから。普通は大人が護衛するわ」


ああ、そういうことですか。確かに学園では大人が護衛としてついているのは変ですよね。


「よろしくお願いします、セリアテス様」


そう言ってマリベルさんは私に頭を下げましたけど、なんか一瞬睨まれましたか。私?

ええっ。前の私は何かしたのでしょうか。もしかして、いじめてたとか。

・・・ありえるわ。無駄に高い身分なので、周りを見下した態度をとっていたとか。


「セリアテス様、よろしくお願いしまーす」


語尾が少し伸びましたね。・・・じゃない、ちがーう!

えー、なんなの。少年合唱団にいそうな、ボーイソプラノは!

とてもきれいな声でもっと聴いていたいです。

うた・・・歌を歌ってくれないかな。


って、ちがう。私も挨拶しなきゃ。


「こちらこそ、よろしくお願いします」


座ったままだけど、軽く頭も下げる。頭を上げると・・・みなさまが目を丸くしていました。


すみません。どうも彼女の影響が大きいです。礼をされたら礼を返す。

当たり前だという気持ちが大きいので行動に出てしまいます。

高位貴族にはふさわしくない行動でしょうか。


おばあ様が苦笑して何か言おうとしましたが、その時慌ただしい足音が聞こえたとおもったら、扉がノックも無しに開きました。あろうことかバタンと大きな音を立てて壁にぶつかっています。

部屋の中に入って来たのはソフィティア叔母様です。その後からビアンカにシュレイン様達、最後にウルリーケ叔母様です。


「何事なの。そんな無作法あなたらしくないわよ、ソフィー」

「そんなこと言っている場合じゃないわ、ミリー。早くセリアテスのドレスを決めないと」


お母様がおばあ様とカテリア伯母様と顔を見合わせてから、アッと言う顔をしました。


「まあ、忘れていたわ。そうね、セリアは主賓の1人ですもの。セリアのドレスが決まらないと、他の方が決められないわね」


納得したように頷いています。お母様、私にはわからないので説明プリーズ!

ビアンカが私の隣にきてクラーラお姉様に言いました。


「クラーラ様、私サンフェリスの国色のオレンジを胸元の花飾りに使いたいのですけどいいでしょうか」

「ああ、そうね。持ってきたドレスから選ぶつもりだったけど、いろいろ手を加えたいわね。いっそのこと花飾りはお揃いにする?」

「よろしいのですか。とても光栄です」

「クラーラおねえさま、わたしもおそろいがいいです」

「まあ、アマリアも出れるのね。いいわ、みんなでお揃いにしましょう」


と、3人で盛り上がっています。あちらではお兄様達が、やはり揃えようかと話しているようです。

お母様達もワイワイと話していて、私は蚊帳の外です。

しばらく放置が続き、やっとお母様が私に訊いてきました。


「セリアはどういったドレスがいいかしら?・・・セリア?」


お母様が訝しげに訊いてきます。

ええ、そうでしょうとも。

今の私は軽く頬を膨らませてますから。


「えっ、セリアテス? どうしたの」


クラーラお姉様が覗き込むように私を見てきましたが、私は頬を膨らましたまま、プイッと横を向きました。


「えっ、えっ。セリアテス? 何を怒っているの」

「・・・怒ってません」

「でも、不機嫌よね?」

「・・・・・」


ビアンカの言葉に無言で返します。部屋の中のみんなが戸惑っているのがわかります。

その中でオスカーお兄様の声が響きました。


「もしかして、状況がわからなくて拗ねてるとか?」


拗ねてると言われて、オスカーお兄様を睨みます。


「プッ。こどもかよ」


オスカーお兄様が吹き出して笑い出しました。ミルフォードお兄様が慌てたように、オスカーお兄様を突き飛ばしてそばに来ました。手巾を取り出すと私の目にあててくれます。


「泣かないでセリア。ごめんね、説明しないとわからいないよね」

「おにいさま~」


お兄様は私と目を合わせるとやさしく微笑んでくれました。


「大体想像ついたと思うけど、3日後に行われる宴ではキャバリエ公爵家とセリアが主賓だよね。そういう宴の時に主賓とドレスの色が被らないようにするのが当たり前なんだ。だから、セリアのドレスが決まらないと、他のご令嬢のドレスも決められないんだよ」



193話です。


侍女見習いと護衛候補の子の話が途中にされてしまいましたね。

この先・・・うん、いつかもう少し詳しく話すことがあるでしょう・・・か?


先は未定ですから。


では、次話で。

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