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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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従兄話 オスカー9 四年の間について思うこと

サンフェリス国に、いや、僕たちに異変が起こったのはいつものようにリングスタットに来ていた時。


僕は9歳になっていた。6月はセリアテスの誕生日だからそれに合わせてリングスタットに僕たちは来たんだ。

セリアテスは7歳になった。セリアテスはお婆様に似たのか魔力量が少ないけど、すごい努力をして小さな淑女(リトルレディ)の呼び名をもらっていた。


セリアテスが、自分が貴族としては魔力量が少ないことを知ったのは3歳の時。それからの努力は凄まじいものがあったと、ミルフォードは言っていた。確かに僕たちがリングスタットに行くと、サンフェリス国の歴史を聞いてきたりしたんだ。だけど、君は何を目指してそこまでの努力をするの。

その答えは見てればわかった。母親であるミリアリア叔母上のように完璧な貴婦人になりたいんだね。そのためにはどんな努力も惜しまない。そんな感じだった。

それに、見ていたから気がついたこともあった。叔父上と叔母上の関係。セリアテスと叔母上の関係。表面上は理想の夫婦、理想の親子に見えているけど、実際はどこか冷たい関係。叔母上は叔父上にもセリアテスにも関心がないみたい。

それをミルフォードに行ったら、頭を叩かれた。お前は何を見ているんだと。もう一度、叔母上をよく見てみろって。

その言葉通りよく見ていたら、叔父と話した後、去っていく叔父を何か言いたげに見つめる叔母上。セリアテスに話しかけられてそっけない感じに答えた後、落ち込む叔母上。そんな姿を何度か見た。

これをミルフォードに言ったら、よくできました、と言わんばかりに微笑まれた。

くそ~、やっぱりこいつには2歩劣ってるのか。


母上にも叔母上のことを話したら「あの子は不器用なのよ。あと、感情を表に表すのが苦手で、すぐに抱え込んじゃうのよね。もう少し気楽に構えればいいのに。それにセルジアスも悪いのよ。拗れる前に手を打てばよかったのに、手を拱いている間に、どうしていいか判らなくなったのでしょう」そう言われた。

僕は「ほっといていいんですか」と聞いたら「あら、藪蛇は嫌よ、私」と返ってきた。

僕はよほど憮然とした顔をしていたんだろう。母上に鼻をつままれてしまった。

母上は笑いながら「大丈夫よ。目に余るようになったらソフィティアとウルリーケが何とかするはずよ。それにエリザもいるからね」そう言われたけど・・・いいの。隣国の王妃を呼び捨てにして? 

あっ、学園での後輩だからいいんだ。


この4年の間に僕とミルフォードはすごく仲良くなった。それにリングスタットのバカ王子のおかげで、サンフェリスの貴族子息たちと普通に接することができるようになったんだ。一応、国同士の争いに発展しかねないから、サンフェリス国内には秘密になっていたはずだけど、さすが貴族。どこからか情報を仕入れたんだろうね。

リングスタットから戻った後の集まりの時に、僕たちはそれぞれ同じくらいの歳の子供達に囲まれて・・・。称賛?慰め?まあ、とにかくいっぱい話しかけられたんだ。みんなに伝わっていたのは、サンフェリス国が馬鹿にされたということ。と、僕がそれを言ったバカ王子をやり込めたこと。

実際は順序は逆なんだけどね。まあ、それを言ったら母上を馬鹿にされた話もしなくちゃいけない。母上はサンフェリス王宮内で絶大な人気を持っているから、それを知ったら貴族たちが何をするか分からない。

だから、絶対内緒にしなくちゃ。


僕たちが8歳になった時僕たちはそれぞれの国の王子の友人に選ばれた。そう、将来の側近候補。僕を友人に選んでくれたマーカス王子にはほんとに感謝している。こんなめんどくさい性格の僕と友人でいてくれるんだもの。他にも友人が何人か出来たけど、みんな僕よりミルフォードの事を聞きたがるんだ。


ああ、そうそう、前の年に外交のためにフォングラム公爵家が一家でサンフェリスを訪れたんだ。

その時に貴族同士の交流としてミルフォードも僕達と交流したんだ。

最初はサンフェリスを馬鹿にした国の奴だから、やり込めてやろうという気満々で貴族令息たちはミルフォードと話をしていた。だけど、ミルフォードと話をするうちに彼に引き込まれて、いつの間にか取り巻きとかしていた。そんなことを考えていた奴らも奴らだけど、それを魅了しちゃうミルフォードもミルフォードだよ。


カークライトは相変わらずみんなを手こずらせているそうだ。あの件以降厳しくされたそうで、少しはマシになったようだけど、勉強を嫌がって逃げ出すこと数度。ミルフォードが呆れて友人を辞退したいと言ったら、真面目にやる。でも、しばらくすると、逃げ出す。また、ミルフォードが・・・。

の繰り返しだったそうだ。でも、ミルフォードが一家でサンフェリスを訪れている間にアルザスが、もしかしたら向こうの王子に気に入られて友人になってと言われて帰ってこないかもと、脅して、それからは見違えるようになったとか。でも、たまに逃げだしているっていうから、懲りないよね。



169話です。


今話は今になる少し前の話・・・だったはずなのに、5歳から9歳までの話になりました。

セリアちゃんが記憶を失くす前のフォングラム公爵家の様子が少し出てきました。


それにしても、カークライトはバカ王子で定着ですか。

・・・いや、確かにそれだけのことを言ったんだけど・・・。

それよりも・・・。

いや、これ以上ハードル上げたくないから、書くのをやめておきます。


では、次話で、また!

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