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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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13-9 牽制・・・は、何に対してですか?

お兄様がローラントお兄様とオスカーお兄様のことを困ったように見ています。いえ、困ったようにとは違いますね。悪いことをした子供を叱るときの、メッという感じで見ています。2人はお兄様に目線を向けてニヤリと笑いました。それにヤレヤレという感じのお兄様でした。


クラーラお姉様がクスクス笑いながら教えてくれました。


「あの御前会議の日に王宮から辞してすぐ、お父様は国と連絡を取ったの。もともと準備は進めていたから、あとは早かったわね。翌日には各国に公布されたわ。ベルンハルト陛下はとても喜ばれていたそうよ。それにセリアテスのことを聞いて、カテリアの姪なら、私の姪だろう。と、おっしゃったと言うわ。もしセリアテスの意思を無視するようなことをするのなら、サンフェリス国も相手になるぞ。と、わかりやすく公言していたわ。でも、その必要はなかったわね。女神様が降臨なさって愛し子とおっしゃられたのですもの」


えーと、なぜ、サンフェリス国王が私を姪と言ってくれるのでしょうか?

お兄様が溜め息を吐かれました。


「サンフェリス国王の好意はありがたいけど、牽制じゃなくて今じゃ付加価値にしかなってないよね。それは」

「そうですね、ミル兄様。おかげでビアンカが言ったことがすぐにも起こりそうですね。箔付けと取り込みとおこぼれに与ろうと群がってきますよね」


シュレイン様も溜め息を吐きながらそんなことをいいました。


「あら、大丈夫よ。そのために前倒しで公表したのよ。各国の王族はうちに任せて。セリアテスに手出しはさせないわ」

「うん。そうだね、姉さん。リングスタット王家じゃ血が離れているから、大した牽制にはなれないよね。その分、僕たちが壁になればいいんだしね」


クラーラお姉様とローラントお兄様が笑い合っています。・・・が、また、喧嘩売ってますか?リングスタット王家の方々がおとなしいです。王子様達が渋い顔を・・・?


「サンフェリス国までセリアテスの後ろ盾になるなら安心だな。そう言ってくれるのなら各国のことはそちらにまかせて、こちらはセリアテスの安泰に心を配ることができるからね」


アルフレッド様がテーブルに肘をついて手を組みその上に顎を乗せて、皆様を見ながらいいましたけど・・・、それは行儀が悪くないですか。そういうのは執務室で出来る大人の男の人がやるのがカッコイイのであって、12歳の子供がやっても・・・。ん?あれ、これはどこで見たのでしょうか?


「ふぅ~ん。少しはボケボケが治ったのかな。そっちの2人はまだまだみたいだけど」

「でもさ、もっと手っ取り早い牽制の方法があるじゃん」


ローラントお兄様が王子様達を見ながら言い、そのあと、目を輝かせたオスカーお兄様が言いました。みなさま何のことが分からないようでオスカーお兄様を見つめます。

だ・か・ら・何に対する牽制なのでしょうか!


「ねえ、セリアテスは好きな人っていないの」

「好きな人ですか?お父様とかお母様・・・ではないのですね」


オスカーお兄様が呆れたような目を向けてきました。ですがね、恋バナできるほど他の人を知りませんから。おもわずムーと睨みました。


「オスカーお兄様は私に何を言わせたいのですか。私、今まで会ったことがある人は数えるほどしかいませんよ」

「うん、わかってるよ。でも、少しは好ましいと思っている人はいないのかな」

「・・・今までで、一番接する機会が多いのはお兄様で、あとはローラントお兄様、オスカーお兄様、シュレイン様、ギルベルト様です。他はお父様や叔父様達ですので、みなさま、オスカーお兄様がおっしゃりたいような対象にはならないと思うのですが」

「じゃあ、リングスタットの王子様たちは」

「・・・数回しか会っておりませんし、話をする機会もありませんでしたので・・・」

「ふう~ん。なんとも思ってないんだ」

「なんとも・・・いえ、ローザ様、マイン様のお兄様達です」

「・・・セリア、そっちの方が酷いよ」

「えっ?」


お兄様が呟くように言われました。王子様達を見ると、あら。王子様達が項垂れています。


「第一印象は・・・」

「視界に入ってない・・・」

「そんな・・・」


とつぶやきが聞こえてきます。なんか申し訳ないです。

えーと、フォローをしないと。


「まあ、仕方ないわよ。セリアの体調が悪くてお兄様達とお話しする機会がなかったのですもの」


ナイスです、ローザ様。フォローありがとうございます?・・・って言葉と表情が合っていない気がするのですけど。あの、自分のお兄様達ですよ。ね。


「そうか、わかったよ。でもさ、セリアテス。君が望めば誰とでも結婚できるんだよ」

「「「「「はあ?」」」」」


私だけでなくみなさまも声をあげられました。


「女神様もおっしゃったじゃん。セリアテスの自由にしていいって。セリアテスが望めばそれこそセルジアス叔父上とだって結婚できるんだよ」


オスカーお兄様はニッコリと笑いました。



146話です。


最後に爆弾を投下されました。

これは大爆発を起こすのか、不発でおわるのか・・・。


今回の神殿話。またまた予定外の方向に話しが進んでいます。

オスカー・・・君の気持ちはわかるけど、あまり余計なことをしないように。

まあね。おかげで、次話でセリアちゃんの望むようになるんだけど・・・。


それに王子達、何もしてないのに微妙にざまぁされているように見えたのは、気のせいでしょうか。

ねえ、ローザ様!


それでは次話で!


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