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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
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13-7 騎士団長は・・・紳士です

お兄様が笑いながら2人に声を掛けます。


「お二人ともそんなに心配しなくても大丈夫ですよ」

「そうだよね。叔父様やお爺様が黙っているわけないじゃん」


だから、不穏な言葉はいりませんから。

あ、そうだ。聞き忘れるところでした。


「お兄様、お母様とソフィティア叔母様が親友って聞きましたが、王妃様とも親友なのですか」

「そうよ。お母様とフォングラム公爵夫人は大親友よ」


ローザ様が勢いこんで言いました。

そうでしたね。王宮にいる間の2人の様子は心を許し合った親友でしたね。

でも、ソフィティア叔母様とは、う~ん、なんかちょっと違うような?

仲がいいのは感じるのですが、お母様が遠慮していたような気がしたのですよね。

というよりソフィティア叔母様がお母様に纏わりついていたような?


「それにしてもまだお話しは終わらないのかしらね」

「ついでにいろいろ話しているのではないかな」


何のことでしょう?私が訊くより先にまたローザ様が答えてくれました。


「私達が退室した後、魔物の大量発生について話しているのよ」

「えっ。でも、それは」

「まだ、起こるかどうかわからないと言いたいのでしょう。でもねセリア、女神様は「あなたの言葉をよく聞きなさい」と言われたわ。「これから起こる困難に立ち向かうためにも力を合わせなさい」とも言っていたでしょう。女神様がわざわざそう言ったのは、本当に起こるからよ。それも多分今までで最大規模になるのでしょうね」

「そうだね。そうでなければ女神様も言いおいていかないよね」


なんでみなさまは当然のようにそう言われるのでしょうか。


その時また扉を叩く音がしました。先ほど扉を開けてくれた方がまた、開けて応対しています。今度は外にいるの人の声が聞こえてきました。扉の前から少し動いて外の人に中を見せています。


「やはりこちらに居られましたか、殿下方」


入って来たのは軍服を着た素敵な男の人です。それから彼に似た男の子が3人と貴族の子供が3人続けて部屋に入ってきました。


「あまり勝手に動かないでください」

「エックハルト騎士団長、セリアテスの事が心配だったのですもの。お伝えせずに移動したことはあやまりますわ」

「部屋を移動するのを伝えなくてすまなかった、騎士団長。だが一部屋に居たほうが警備上も楽かとおもったのだ」

「ええ、そこに気がつけたのなら、伝言を残すなりなんなりしてください」


ローザ様、アルフレッド王子が返事をしました。

えー、殿下方にそう言ったその方は私の前にいらっしゃいました。私は慌てて立ち上がりました。彼は跪くと私に頭を垂れたあと、顔をあげ名乗りました。


「私はリングスタット王国騎士団長、フィクトール・テニール・エックハルトと申します。セリアテス様には以後お見知りおきいただきたく存じます」

「あ、はい。よろしくお願いします」


私も頭を下げました。エックハルト騎士団長は私の右手を取ると軽く口づけを落とし、すぐにそっと手を離しました。動きに無駄がなくとてもスマートでした。淑女になった気がします。


エックハルト騎士団長は立ち上がると一緒に来た6人の方を向きました。


「それでは、皆様もこちらにいてください。お前たちもよからぬ者が近づかないように気を配るように」


6人が頷いたのを見て、私の方を見て言われました。


「では、これで失礼させていただきます。何かございましたらそこの愚息共にお申し付けください」


エックハルト騎士団長は私に一礼をすると部屋を出て行かれました。さすが軍人です。きびきびとした動きに無駄がないです。カッコイイです。きっとご婦人にもてていることでしょう。

・・・あれ、私に? 王子様達にはいいのですか?


クラーラお姉様が入って来た少女の所に行きました。この方はとてもかわいらしい方です。ふんわりと微笑まれています。髪の色はお兄様より少し濃いくらいのハニーブロンドです。瞳の色はサファイアです。


「あなたも来ていたのね、エルミニア」

「ええ、もちろんですわ」

「テオドール、あなたもよく来れたわね」

「ああ。なんとか勝ち取ったぜ」

「アルザス、ミルフォードが世話になってますわ」

「いえ。私の方がミルフォードのお世話になっています」


親しげに会話をしていますが誰ですか?

3人が私のそばに来ました。微笑まれましたが、えーと、どうしたらいいのでしょうか。


「お久しぶりね、セリアテス。やはり私達のことを覚えていないようですわね。私はエルミニア・チェリッサ・フェルセス。5公爵家のフェルセス家の者ですわ」

「私はテオドール・ロスマン・ビッテンフェルト。同じく5公爵家のビッテンフェルト家の3男だよ。歳はクラーラとエルミニアと同じ16歳だ」

「私はアルザス・ルーファニア・レグルスです。レグルス公爵家の嫡男で宰相の孫になります。ミルフォードと同じ10歳でカークライト王子の友人です。以後お見知りおきを」


そう言って私の右手を取ると軽く口づけを落としました。


「「「あーーー!」」」


後ろで叫び声が上がりました。それを聞いて、彼はニヤリと笑いました。



144話です。


騎士団長が登場しました♡

が、困ってます。

設定ではカッコイイ出来る人です。平和ボケにはしりそうな軍を厳しく引き締めている方です。アーマドの上司になります。

・・・あっ、書き忘れてましたが、アーマドも軍に所属してます。彼は王都の警備の責任者です。副団長の声もかかっていますが、逃げ回っています。今のところ王都守護騎士団の団長です。


話がそれました。困っているのは彼の色。髪の色と目の色。何がいいと思いますか?

一応国の色として髪はブロンド、瞳はブルー系が多い国です。

皆さんの意見をお待ちしています。もうしばらくは色には触れずに話を進めますが、このあと王子の友人がセリアちゃんに会うので、それまでに決めたいです。

ついでに宰相の孫のアルザスの色もこの色がいいんじゃないと、ご意見を頂けるとうれしいです。


それから、これで5公爵家の名前が揃いました。エルミニアとテオドールは年の差があるので、この後はあまり出てこないかな。


それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

次話で、また会いましょう。

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