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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
139/444

13-1 神殿へ・・・お出かけします

今日は11月1日です。御前会議の日から7日経ちました。そして、今私達は馬車の中にいます。


御前会議の日に王宮で倒れた私は、高熱をだしました。

翌日も熱が下がらずにフィリナ様とのお勉強の約束は、また日を改めてという事になりました。

フィリナ様からはお見舞いに花束と可愛いぬいぐるみをいただきました。

熱が下がったのはその2日あとでした。


私が寝込んでいる間に神殿から呼び出し?の招待状?がきましたが、私の体調不良で日にちを変更したそうです。そして、私の様子を見ながら今日に決まりました。おかげで、熱が下がってすぐなのに神殿に行くためのドレスを試着させられました。


この7日間は私はのんびりと過ごしました。いえ、違いますね。体調の回復に努めるために、屋敷から出ることを禁じられたのです。庭園にでるのも止められました。刺繍や服作りも止められました。おかげでこの3日程は欲求不満になっていました。仕方がないから部屋でこっそりストレッチをしてました。


キャバリエ公爵家の皆様はあちこちの家から招待されてお茶会に出かけていました。おばあ様もです。ジーク伯父様はお父様達と王宮で話し合いをしたり、夫婦でお茶会に招待されていました。そういえば、私が王宮から戻ってから、お母様は出掛けたことがありません。お母様にお茶会に行かなくていいのですかと聞いたら、私の方が大事と言われました。それにみなさまも私の身に起こったことを知っているから、招待状を出すのをひかえてくれているのと、教えてくれました。


それから、ルートーガー公爵家とアルンスト侯爵家は私のお見舞いに一度顔を出しただけでした。私が神殿で聖別を受けることになるから、それがすむまで来るのは控えることにしたそうです。ビアンカとアマリア様とは手紙のやり取りをしました。ビアンカからはお見舞いに手作りのチョーカーをもらいました。私が最初に作ったものをまねて作ってくれていました。白い色の花がかわいいです。


今日は朝から大忙しでした。起きてすぐ朝食を食べて、それからお風呂に入れられました。体調が良くなってからは自分1人でお風呂に入っていたのに・・・。それから、今日のために作ったドレスに着替えました。白いシンプルなドレスです。もちろんボタンやホックが使われています。ボレロの上着付きです。白一色なのに刺繍があちこちにされていてとても手が込んでいます。汚しそうで動きがぎこちなくなってしまいます。仕上げにクラーラお姉様から頂いた香水をつけています。香水はサンフェリス国の特産品だそうです。サンフェリス国は別名花の国と呼ばれているそうです。


お父様達も正装?しています。もちろんシャツや上着にボタンが使われたものです。みんな似合ってカッコイイです。


それからおばあ様が教えてくれたのですが、ボタンやホックをを使った服が売り出されたそうです。それが爆発的に売れて広まっているらしいです。各領の特産などない村ではボタン作りを始めたそうです。ホックも同じです。鍛冶屋さんがホックのもとになる針金の製造とベルトのバックル部分の金属を作るのに、生産が追い付かないそうです。何でも針金は強度に問題があるとかで、強すぎると曲げる途中で折れてしまい弱すぎると形の維持ができないとか・・・。

それと、これから金属のボタンも作られるそうです。あの時にお父様用の服のボタンに金属を使っているものを作っていました。それも我が家のエンブレムをいれていました。・・・なぜ、そんな器用なことをしたのでしょう。それを見た職人さんが燃えて再現しようと試行錯誤しています。金型を作ったらと言ったら、金型とは何か聞かれたので、金属の型でそれに他の金属を嵌めて形を作るのだと言ったら、試すことになりました。

そういえば、アーマド叔父様用に作ったブーツに使われていたファスナーは、再現が難しいらしく鍛冶屋さん達もお手上げだそうです。細かすぎると言っていました。それを布に縫い付けるのもかなり手間がかかります。一つ作るのに時間と手間がかかり、金額もそれなりになってしまうそうです。


そんなことを思い出しているうちに馬車は進んでいきます。神殿に近づくにつれて、道沿いに人が増えてきました。

えーと、お祭りではないですよね。

あの制服は騎士団?でしょうか。馬車が通れるように警備をしてくれているようです。


・・・まさか、私の聖別の儀を聞きつけて集まっているのでしょうか。

不安な気持ちで隣に座るお父様を見ます。


「お父様。あの方たちは・・・私の聖別の儀を聞いて集まったのですか」

「そんなに不安そうな顔をしなくていいから、セリア。そう、彼らは今回のことを聞きつけて集まったのだろう」


お父様は安心させるように私の右肩に手を置いて撫ぜてくれます。頭を撫ぜないのは、髪を軽く纏めているからですね。上半分をまとめて下半分はそのまま背中に流しています。お父様の大きな手で頭を撫ぜられるのは好きです。とても安心します。まとめた髪にはビアンカが作ってくれたチョーカーをつけています。チョーカーと言っても細いリボンに布で作った花が縫い付けてある物です。なので纏めた髪の飾りに使ってもらいました。


神殿に着きました。神殿の前は広場になっていました。そこは凄い沢山の人が集まっていました。



138話です。


やっと日にちが飛びました。うん。11月になったね。


この話の最大の山場にきました。

さてさて、どう転ぶのでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハッ!

いま、あるアニメの最終話を見ながらこれを書いてまして・・・。って、最終回じゃないじゃん。第2期が1月からだって~。


コホン。 すみません。 横ごとに気を取られました。


えー、まあ、今話は日にちが飛んだ間の話を語りました。ということで!


では、ここまでお読みいただきありがとうございます。

それでは、また次話で。

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