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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
126/444

12-2 キャバリエ公爵家は・・・

オスカーお兄様の言葉に王子様達が顔をしかめます。そしてオスカーお兄様が私の方を見ました。


「セリアテス、どうしたの。そんな顔をして」


私はどんな顔をしているのでしょうか。というかオスカーお兄様。なんか悪だくみしてませんか。


「ねえ、セリアテスはどう思う。もし目の前に珍しい宝があって、もしかしたら自分の物になるかもしれないとしたら」

「珍しい宝ですか?でも、私の物ではないのですよね。もしかしたら自分の物になるかもしれない・・・。それならば、手に入れられるように努力します」

「そうか、セリアテスは手に入れられるように努力するんだ。おねだりして自分の物にしようと思わないの」


オスカーお兄様は何が言いたいのでしょうか。私は首をひねりながら考えをいいます。


「おねだりって?私の物でないものをおねだりで貰えません。まして、珍しい宝なのでしょう。そんな価値があるものをただで自分の物にできるわけないじゃないですか」

「セリアテスはわかってるね。そうだよね。その宝に相応しくあろうと努力するよね」


うん、うん、と頷いてますが、オスカーお兄様。何がいいたいのでしょうか。説明してほしいです。

あら、王子様達が俯いてますけど、何かありましたか。


「オスカー、言葉が過ぎるわよ。うちの息子が失礼しましたわ」


カテリア伯母様が目礼をして、私の方を向きます。


「それで、セリアテス。キャバリエ公爵家の立場と言ったわね。そうね、クラーラ。あなたが話してあげなさい」

「はい。お母様。それでは、何から話そうかしら。まずは、お父様のお仕事からね。お父様はセルジアス叔父様と同じで外交を主に担当しているのよ」

「外交ですか。・・・えっ、お父様も?」

「あら、知らなかったの」

「初耳です」


私の言葉にお父様達、フォングラム公爵家に視線が集まります。

私は慌てて皆様に話しかけます。


「あの、私が訊かなかっただけなのです」

「違うじゃろ、セリアテス。わしらが教えなかったのじゃ」

「おじい様?」

「今までは様子を見ておったのじゃ。セリアが思い出せるかどうかとな。これまでにセリアが思い出したのは、感情が伴うことだけじゃった。それも、きっかけになったのはとてもうれしかったり、大切な物を用意したりした時のことだったのう。それ以外の日常的なことは何も思い出せていない。身体もやっと体力がついてきたから、月が替わったら本格的に勉強をするつもりだったんじゃ」


そうだったのですね。思い返せばおじい様の言う通りです。家に戻ってから今日まで、体調の良い日と悪い日とありました。この3日は熱をだすこともなく過ごせましたが、その前は3日おきぐらいに熱をだしてましたよね。私のことを考えていてくれたのですね。


「まあ、そうでしたのね、お爺様。では、家に戻ったら、私達もセリアテスのお勉強のお手伝いをさせてくださいね」


クラーラお姉様の言葉におじい様達が頷きました。


「それでね、セリアテス。うちのキャバリエ公爵家はサンフェリス国では新しい公爵家なの」

「新しいのですか?では、ジーク叔父様のお父様が起こされた家ですか」

「違うわよ。お父様が初代当主なのよ」


あれ、公爵家と云うのは、王族が臣下に下るときに名乗る爵位でしたよね。と、言うことは・・・。

クラーラお姉様が、いたずらっぽく笑っています。


「うふふふ。お父様は現サンフェリス国王の弟なのよ」

「え~!」


まさかの王族ですか。いや、陛下方が気を使われているから、なにかあるとは思いましたが。


「姉さん、あまり勿体ぶってると、続きは私が話すよ」

「だめよ、ローラント。私の楽しみなんだから」

「でも、姉上、その続きは父上からの方がよくないですか」

「たしかにそうね。ジーク、あなたからの方がいいわね」

「そうだな。リングスタット王、先ほど話した伝えたいことにも関わっているので、私が話させてもらいたいと思う」


国王陛下が頷かれました。ジーク伯父様が私の方をみます。


「私は兄であるサンフェリス国王と歳が15歳離れているんだ。兄と私はとても仲が良くてね。私は早くに父を亡くしたから、兄は父代わりでもあったのだ。今から4カ月前、こちらに来ていた時に国元から緊急の連絡がきたのだ。内容は王太子一家が事故に遭ったというものだった。それで、急いで国に帰ったのだけどね。私達が王都に着いたときには、王太子一家は全員亡くなっていた。兄はとても気落ちしていて、跡継ぎがいなくなったことだし、王位を私に譲って隠居するとかいいだしてね。王妃を亡くしてかなり経つし、新しい王妃をもらってはどうかと意見が出たが、兄は頑として嫌がってね。結局臣下の間では様子を見ることになったのだ。だが、今回のことでリングスタットに行くと兄に伝えたら条件をだされた。それを呑むのならリングスタットに行っていいと言われてね」


そこで、ジーク叔父様は溜め息を吐かれました。



125話です。


さて、問題の解答です。

キャバリエ公爵家・・・ジークフリートはサンフェリス国王の弟でした。

そして、もう一つ。次回になるけど、今話を最後まで読めばわかりますよね。

はい。時期国王です。


なので、キャバリエ公爵家の皆は強気に攻めてました。

あと、この4カ月の間に子供達も含めて、覚悟を決めていました。

王族とはどうあるべきかの。

その、彼らからみたら王子達は甘ちゃんに見えていて、つい挑発してました。


それでは、次話で会いましょう。

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