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月光の姫と信望者たち  作者: 山之上 舞花
第1章 セリアテスと記憶喪失と王宮の人々
117/444

11-2 昼食の席はくじ引き・・・で

居間に入るとみなさまの挨拶大会です。

おじい様、おばあ様から順にキャバリエ公爵夫妻と挨拶をしています。

子供達も皆仲良く話しています。


えーと、ちょっと困ってしまいました。

私には話せることがないのです。

なので、子供たちの輪の後ろに一歩離れて立っていました。


挨拶が済むとお父様に呼ばれてそばにいきました。

私はお父様お母様に挟まれてテーブルに座りました。

その私と向かい合うようにキャバリエ公爵家の方々が座りました。


「では、改めて。久しぶりセリアテス。私はサンフェリス国の公爵、ジークフリート・レンバッハ・キャバリエ。ジーク伯父さんでいいからね」


やさしく話したあと、きれいなウィンクをしてきました。瞳の色はタイガーズアイで、時々金色に輝いてみえます。虎というよりライオンを思わせる精悍な雰囲気を持った方です。


「はい、その、お久しぶりです?」


語尾が疑問形のだんだん小さな声になってしまいました。

それを見たカテリア伯母様が伯父様に肘打ちをしました。

伯父様は少し顔をしかめましたが何も言いませんでした。


「セリアテス、私はカテリア・スロべニー・キャバリエ。あなたの父の姉よ。聞いているかしら」

「はい」 


伯母様はお父様とよく似ています。いえ、おじい様に似ているのですね。瞳の色はおじい様と同じラピスラズリです。


「そっか~、本当に忘れちゃったのね。私はクラーラ。クラーラ・ヴィレン・キャバリエ。歳は16歳よ。もちろんお姉様って呼んでくれるわよね」


クラーラ様の瞳の色はターコイズ(青色)です。その目を見ながら小首をかしげて。


「お姉様ですか?」


そうたずねたら、顔を赤くされました。

あっ、やっちゃいました。気をつけようとおもっていたのに。


「何、この子。とってもかわいいんだけど」


あの、これは、心の声ですよね。言うつもりはなかったのですよね。ダダ漏れしてますけど。

隣の少年?青年?が笑いながら私に話しかけてきました。


「はい。姉さんの負け。私はローラント・クラッセン・キャバリエ。14歳だよ、セリアテス。私のこともお兄様って呼んでね」


叔父様と同じタイガーズアイで、叔父様のようにウィンクしました。


「ローラントお兄様?」


そう呼んだらローラント様は身もだえされました。

それに呆れた視線を向けてから、最後の少年がニッコリ笑っていいました。


「オスカー・エルハルト・キャバリエだよ。ミルフォードと同じ10歳だよ。こっちの2人はほっといていいからね」


オスカー様の瞳の色はヘリオドール(濃いめの黄色)です。人懐っこそうな目をしています。


これで自己紹介は終わりました。

えーと、どうしましょうか?

何か言った方がいいでしょうか?


困っていたら執事長が昼食の用意が出来たと知らせに来ました。

みんなで食堂に移動しましたが、カテリア伯母様が面白い提案をしました。


「ねえ、セル。席は決まっているの」

「ええ、一応は」

「それじゃあつまらないから、席はバラバラにしましょうよ」

「バラバラですか?」

「ええ。正式な食事会ではないのだから、いつもと違う人と隣になるのも面白いのではなくて」


伯母様はニッコリ微笑まれました。


「それではどうやって決めようか」


お父様が長テーブルを見て考えます。

そうですね。それなら。


「くじ」


を作って引いたらいいんじゃないかな。


「セリア、くじって何だい?」


あら、声に出してましたか。お父様が聞いてきました。

私はお父様の目を見て言いました。


「あの、人数分の数字を書いた紙を2枚ずつ用意します。それをまず1枚づつ席に置いていきます。その後、箱とかに入れたもう1枚をみんなで順番に引いていくんです。そして、引いた番号の席に座るというものなんですけど・・・」


みなさま驚いた顔をしています。

そうですよね。こんな決め方しないですよね。


「まあぁ~、それはいいわ。とても面白そうじゃない。ねえ、セリアテス。席に置く紙は順番に並べるの?」

「あっ、いえ。バラバラでも構いませんが、人数が多いときはある程度順番に並べた方がいいと思います」

「ん~。それもそうね。じゃあそれを用意してくれるかしら」


伯母様が楽しそうに指示を出しています。みなさまもなぜか目を輝かせています。

執事さんが紙を持ってきたので、それを小さく切ってもらい、数字を書いたら4つに折って、箱はなかったから飾ってある壺に入れてもらいました。大人が手を入れるのにちょうどいい大きさです。

もう1枚の紙は席に置かれましたが、1の数字を真ん中の席にしてもらいました。本当はお誕生日席にしたかったけど、カテリア伯母様にそれじゃあつまらないと言われました。


どうしよう。なんかみなさまの期待に満ちた目にいたたまれなさを感じるんだけど。

ただ、紙を引くだけなんだけど。

あれ、でも、彼女も学生時代に席替えのくじ引きで盛り上がっていたような?

うん。これはこれで正しいのかしら?



116話です。


う~んとちょっと困ってます。

セリアちゃんが動かない。いえ、動けない?

キャバリエ公爵家の方々と上手く絡めれないです。


今話はいいんですよ。

次話がね。話が進まないの~。


なので、1~2日空いたらごめんなさい。


それでは、次話で。


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